

研究室のスタッフは、教授1、准教授1、助教1、特任研究員1、技術職員5(さらに増員にて募集中)で、教授(MD,PhD)以外のス タッフは、医学部以外の他学部出身者PhDです。博士、修士過程の学生とも、医学部以外の様々な学部出身者(もちろん医師)も大歓迎で、スタッフは自身の 経験も踏まえて熱心に指導します。
実際にこれまでの大学院学生は、医学部だけでなく、栄養学部,薬学部、理学部、医学部保健学科、医学部栄養学科などの他学部出身も多く、ほとんどの方が生物研究の未経験者としてスタートして頑張って立派に成長し、次のステップへと飛躍しています。
学生は、教授・スタッフと入学前・後に、個々の興味と将来のキャリアプランに沿った学位の研究テーマ(例えば医師は将来の臨床応用に結びつくテーマ、他学部出身者は遺伝子組み換えウイルスベクター開発やES/iPS細胞のバイオ技術開発など生命科学の根源のテーマ等)を決め、主に取り組みます。
しかし一方で、一緒の研究室で種々の学部出身者が机を並べて学び合い、毎週の全員の生データの討論、2週毎に開催される持ち回りで担当する論文セミナー、 2~3ヶ月毎に開催する全員のラボ研究発表会などで全てのテーマに接することで、学生の間に幅広い研究体系を身につけることができます。
例えば当分野でES/iPS細胞を指導する三井准教授は、教育学部出身ですが、医学部で修士、博士を取得、学術振興会特別研究員、ノーベル賞を受賞されたiPS細胞の山中先生の研究 室の最初の助手を初め、一流ラボでのスタッフを歴任し、Cell,Natureなど一流英文誌への論文発表など、キャリアパスを積み重ねているように、まさに「熱意があれば成功できる」実例です。そのようなスタッフが集まった当分野は、そのように学生を指導して成功させることを目標としています
また、2 ~ 3年間のみ研究が許される医師の博士学生には、その期間で研究が完成し、しかも本人が将来臨床に戻って役立つような、細胞実験や動物の前臨床実験 を中心とした遺伝子治療、再生医療の研究等をテーマとして与えたりしています(つまり、研究材料となる遺伝子組み換えウイルスやES/iPS細胞は、他のラボの他研究者が開発しているため、治療実験などに専念できます)。
一方、世界を舞台に活躍できる一流の研究者になることを将来の目標とする方には、オリジナルのウイルスベクターの開発、ES/iPS細胞における完全オリジナル技術の開発など、挑戦的な(二番煎じでない、そのオリジナリティーが高く評価される)研究テーマを与えます。
あるいは修士の2年間の研究後に企業に就職を希望される方、あるいは時間的制約の大きい社会人学生には、その大テーマの一部を個人の研究テーマとして与え、一方で幅広い研究技術・背景が身に付く様に指導したりもできます。
いずれも、個々が熱意を持てるよう、個人の将来設計と希望に沿った研究テーマと指導法を行っていくつもりです。
当分野では、遺伝子治療、再生医学(医療)を中心とした革新医療の創出を目指した生命科学研究、その基盤となるバイオ技術の開発の研究を行っています。
研究成果は論文・学会発表に加え、確実に特許取得しており、日本発の革新医薬・医療の実現という最終目標の達成に向け、産業・臨床応用化も進めています。
医学(疾患)としては、癌(全般)、循環器、肝臓、脳神経、生殖器、眼、小児、その他の広範な疾患の病態解明と治療法開発に取組み、生命科学としては独自の ウイルスベクター開発、ES/iPS 細胞、癌幹細胞、膜蛋白(CD9)、増殖因子(HB-EGF,HGF)、エピジェネティック分子(MeCP2)という幅広いテーマでオリジナルの研究(分 子メカニズムの解明と新規治療法開発への応用)に取り組んでいます。
このため分子細胞生物学、遺伝子工学、形態組織学(免疫組織化学、電子顕微鏡)、前臨床動物実験など生命科学、医学の研究に必須の技術を幅広く高レベルで習得できるだけでなく、ウイルスベクターやヒトES/iPS細胞といった最先端の特殊技術も取得することができます。
さらに電気生理学、ナノ工学等の専門的な研究や、癌への遺伝子・ウイルス治療、心遺伝子治療などの臨床応用化は、学内・学外(国内外)との共同研究でも進めております。(研究内容の詳細はこちら)
医学部だけでなく、歯学部、薬学部、獣医学部、理学部、工学部、農学部、栄養学部、家政学、専門学校、その他学部を卒業あるいは卒業見込みの方で、研究意欲・好奇心旺盛な大学院生を募集しています。
当分野の修士、博士の修了者は、生命科学・医学における最先端の研究成果、広範な技術・背景の習得、人的ネットワーク構築などが得られるため、後述のように様々な分野で活躍でき、高度なキャリアパスを描ける人材となれます。
こちらが求めている学生は、これまでの経歴や背景は一切関係なく、本人の熱意だけです。
その方の熱意に応えて、次のステップにキャリアアップでき、将来の目標を達成できるような研究指導を行います。
但し個々の将来設計は様々であるため、テーマ、指導法、研究期間は、本人の希望や環境に最大限合わせて行うつもりです。
また他の仕事を持つ社会人学生も広く受け入れます。
詳しくは下記をクリックしてください。
募集内容の詳細
教授初め、若いスタッフの、活気ある研究室ですので、研究に興味のある方は、質問や研究室の見学含めどうぞ気軽にご連絡ください(これまでの学生の多くも、研究室のホームページや案内をみて連絡、研究室の見学後に、入学を決めています)。
お問い合わせ
〒890-8544 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8丁目35-1
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 運動機能修復学講座 遺伝子治療・再生医学分野
小戝 健一郎 (こさい けんいちろう)
TEL.099-275-5219 FAX.099-265-9721
E-mail: gt-rm☆m.kufm.kagoshima-u.ac.jp (☆は@に置き換えてください)