研修医・医学生の方へ

研修プログラム-消化器内科

大学では、消化器内科の研修を通して、内科学を習得することを目標としています。また県下の基幹病院から地域医療・地域医療へき地医療を担う病院まで、様々な協力病院でプライマリな症例を経験し内科医としての力を付けられます。尚、当科では内科認定医取得を最初の研修目標としており、医局として取得をバックアップしています。
さらにESDやRFAなどの専門的な高度な手技の習得も可能で、各種学会の認定施設であり、種々の専門医取得が容易です。また希望すれば国内外の施設に留学し、技術のスキルアップおよびさらなる研究も可能です。

国内留学先

佐久総合病院胃腸科、自治医科大学消化器内科、仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科、兵庫医科大学超音波センター、杏林大学腫瘍内科、愛知県がんセンター中央病院

海外留学先

シカゴ大学、南カルフォルニア大学、ハーバード大学、ペンシルバニア大学、シーダーズ・サイナイ・メディカルセンター

研修目標

消化器内科医として必要な臨床能力、技能を修得する。
消化器病専門医資格をめざす場合、2年間の卒後臨床研修終了時にて内科認定資格がない場合、消化器内科研修と平行して一般 内科の研修を行う。
大学院に入学した場合、研究と平行して消化器分野の専門研修を行う。

研修可能技能

腹部超音波検査、肝生検、肝癌の局所治療(RFA, PEIT)、肝血管造影検査、肝動脈塞栓療法
胆・膵 ERCP検査、治療内視鏡(内視鏡的乳頭切開術、内視鏡的排石術など)、超音波内視鏡検査
消化管 上部および下部消化管内視鏡検査、治療内視鏡(内視鏡的粘膜切除術(EMR)、
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)、内視鏡的硬化療法(EIS)など)

取得できる専門医資格等

日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本超音波医学会専門医

日本消化管学会専門医
日本胆道学会専門医
日本膵臓学会専門医
日本ヘリコバクター・ピロリ学会専門医
がん治療認定医

研修プログラム

卒後3年目は、大学病院の消化器内科病棟を中心に勤務し、内科の基本や疾患に対する理論的な考え方の修得を目指します。もちろん、内視鏡検査や腹部エコー検査などの消化器内科として必要な基本手技も並行して研修を行います。特に大学病院では、内視鏡や腹部エコーのシュミレーターが充実しており、自分の時間やスキルに合わせた研修も可能です。また、内科専門医取得に向けて症例のまとめなどの準備を行います。

卒後4年目以降は、鹿児島県内を中心とした関連病院にて消化器内科医として研修を行うとともに内科救急などの内科医としての研鑽を積みます。内科専門医取得後は、各種専門医取得に向けて実績を積みます。消化器内科として必要な手技は、関連施設に共通したプログラムを設定し、研修を行っています。希望により大学院へ入学し、研究・学位取得さらには海外留学の道も開かれています。また、さらに臨床を極めたい先生には、国内留学も可能です。

研修プログラム

後期研修プログラム(卒後4年目)

診断手技

血液・尿・糞便 肝炎ウイルスマーカー検査 A-C、E型肝炎ウイルスの診断
免疫学的検査 AIH、PBCのスクリーニング
腫瘍マーカー AFP、PIVKA-II、CEA、CA19-9
細菌学的検査 H.Pyloriの検出、細菌性腸炎の診断
消化管 消化器内視鏡検査(生検・色素) 上部500件/年、下部100件/年
EUS  
肝胆膵 ERCP  
血管造影  
超音波検査  
肝生検  

治療法手技

消化管 バルーン止血
EVL
内視鏡的止血術
H.Pyloriの除菌
肝胆膵 インターフェロンの維持投与
その他 化学療法の維持投与
BSC

募集人員等

研修参加条件:卒後臨床研修修了者
研修期間:学位は4年以上、専門医は6年以上を修得可能
プログラム募集人員及び選考:15名程度・面談
研修と大学院の関係:卒後4年目以降は面談を行い大学院への入学が可能。大学院中に学外研修、留学などがあり大学院休学を要することもある。
処遇:大学病院規定による

現在研修中の医師数:

卒後3年目: 大学内(うち大学院生の数)8名
卒後4年目: 大学外9名
卒後5年目:大学外10名

研修終了後の進路

大学病院での臨床および基礎研究の継続
関連病院での消化器内科中心の診療
総合内科医として地域医療への貢献
開業(かかりつけ医)

指導医・専門医

日本内科学会認定総合内科専門医 7名
日本消化器病学会専門医 18名、同指導医 3名
日本肝臓学会専門医 7名、同指導医 3名
日本消化器内視鏡学会専門医 13名、同指導医 1名
日本超音波医学会専門医 1名
日本消化管学会胃腸科専門医 3名、同指導医 3名
日本癌治療認定医機構 がん治療認定医 2名

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