鹿児島大学大学院歯学総合研究科健康科学専攻 発生発達成育学講座 小児外科学

医学生・研修医の方

ご挨拶

 大学病院における小児外科とは、専門領域だけを扱い、特殊な手術だけを行っているというイメージではないでしょうか。

当然、将来的には小児外科専門医としての診療を行うことが目標になります。

しかしながら、日本外科学会の専門医育成システムでは、一般外科専門医を取得した後にサブスペシャリティー科(心臓外科、胸部外科、小児外科など)における専門医を取得することになります。
 我々の教室では、卒後研修期間中は、一般的外科の知識、技術の習得を考慮した指導を行い、外科専門医から小児外科専門医取得へとつなげる一貫した育成プログラムを行っています。
 具体的には、初期臨床研修期間では外科手術の基本となる鼡径ヘルニア根治術の執刀を、後期研修期間中(外科研修期間)には、多くの小児外科疾患の診療に参加するとともに、腸重積観血的整復術術、肥厚幽門狭窄症手術、精巣固定術、胃瘻造設術、人工肛門造設・閉鎖術などの可能な限り多くの手術の執刀を若い時期から経験させています。
 研修早期から多くの症例を診療し、手術を執刀すること(early exposure)が、患者に対する医師としての責任感の育成にも繋がると考えます。

 我々の携わる疾患には,急性虫垂炎や腸重積症などの,放置すれば大変なことになる外科疾患が多くあり、研修期間にぜひ経験してほしいと思います。
 また、最新の医療を学び、医学研究に対する興味を持てるように、積極的に学会発表の機会も与えています。これからの外科医療を支えていくためには若き医師の力が必要であり、その育成に力を入れています。ぜひ当教室の扉を叩いてください。

  外科専門医を修得後は、小児外科専門医としての本格的な研修プログラムが始まり、さらに高度で専門性の高い小児外科疾患の手術を修得します。

PAGE TOP