三井講師の原著論文"Conditionally replicating adenovirus prevents pluripotent stem cell–derived teratoma by specifically eliminating undifferentiated cells.”が、米国遺伝子細胞治療学会のOfficial JournalであるMolecular Therapy — Methods & Clinical Developmentに8月にpublishされ、さらに9月より同誌のHPでFeatured Article(特筆すべき論文)として紹介され、さらに、EDITORIALにも取り上げていただきました。再生医療領域における、本研究の革新性と臨床応用への高い意義を、遺伝子細胞治療学会の専門誌が評価したものです。
これは先日全国誌で報道された日本遺伝子治療学会で発表した研究内容の論文です。
MTM誌でFeatured Article Image "Oncolytic virus" strategy eliminates undifferentiated cells.という題に続き、説明に”This study represents the first demonstration of a novel “oncolytic virus” strategy that specifically and efficiently eliminates undifferentiated cells, thereby inhibiting in vivo teratoma formation after hPSC transplantation.”とあるように、「元来は革新的がん治療薬として開発中のOncolytic virus(腫瘍溶解性ウイルス)を使って、ヒトiPS細胞などの多能性幹細胞の再生医療の臨床応用で問題となる腫瘍化(特にがん化だけではなく、未分化細胞のコンタミネーションから起こる奇形腫までも)を阻止する技術を開発した」、世界初(今回の我々の制限増殖型アデノウイルスに限らずいかなる遺伝子組換えウイルスも含み)の新技術の論文です。