腹腔鏡手術

手術写真

腹腔鏡手術とは、従来の大きな皮膚切開で行う開腹手術とは異なり、
3〜5カ所の小さな傷でカメラや手術器具を用いて行う手術です。
炭酸ガスで腹部を膨らませて行います。

当科では1999年から腹腔鏡手術を導入し、副腎摘除術、腎摘除術など多くの経験があります。
現在ではロボット手術で行われる、前立腺全摘除術、腎部分切除術、膀胱全摘除術も腹腔鏡で行なってきました。
小児泌尿器疾患においては、腎盂形成術、膀胱尿管新吻合術(気膀胱)、精索静脈瘤手術を腹腔鏡手術で行なっています。
また、腎移植ドナーの腎採取術も腹腔鏡手術で行なっています。
患者さんの状態によっては、腹腔鏡手術ではなく、開腹手術を選択する場合もあります。
また、腹腔鏡手術の途中で開腹手術に変更する場合もあります。

腹腔鏡手術の長所

泌尿器科では、腎がん、上部尿路上皮がん、前立腺がん、膀胱がんなどの泌尿器がんや、副腎腫瘍、小児泌尿器疾患、生体腎ドナーなどに対しても可能な限り腹腔鏡手術を行います。 腹腔鏡手術の長所は傷が小さいこと、3Dや4Kなどの高解像度の拡大視野で精細な手術ができること、炭酸ガスの圧により出血量が比較的少ないこと、などが挙げられます。