1943年4月県立鹿児島医専が設置され、1944年8月皮膚泌尿器科学講座に椛島強一教授が赴任した。
終戦を迎え退職した椛島教授の後任として1946年5月に岡元健一郎教授が就任し、鹿児島大学医学部泌尿器科学講座の礎石が築かれた。
1949年4月県立鹿児島医科大学、1952年4月鹿児島県立大学医学部、1955年7月鹿児島大学医学部となり皮膚泌尿器科学講座として活躍が続いた。
1965年4月皮膚科学講座が分離独立し、岡元健一郎教授が泌尿器科学講座を主宰することになった。
岡元健一郎教授が37年間の教授席を全うされ1983年3月定年退職された。
事実上の初代教授であり、この間に教室の研究体制は組織化された。
岡元健一郎教授の後、1983年7月から1999年3月の定年退官まで大井好忠教授が教室を主宰した。
この間、医局員の数や関連病院は飛躍的に増加し、診療面の充実とともに、尿路性器感染症、尿路性器腫瘍の研究においても発展を遂げた。
続いて1999年11月から2021年3月の定年退官まで中川昌之教授が教室を主宰した。
診療においては、それまで開腹手術が主であった手術形式が、2010年の腹腔鏡下腎摘除術を皮切りに、腹腔鏡手術やロボット手術に移行し定着することとなった。
研究面においては、博士号取得者が43名に達し、尿路腫瘍関連論文を主に論文発行数は130報を超え、飛躍的に増加した。
2021年4月から第5代教授として榎田英樹教授を迎え、診療、研究、教育レベルのさらなる向上を目指している。