鹿児島大学 医歯学教育開発センター

教授メッセージ

 間もなく当センターに私が着任して丸4年が経過します。今思い返すとこの4年間は当センターにとっても医療者教育全体にとっても激動の期間でした。新型コロナウイルス感染症収束後もICTを活用した遠隔教育は様々な場面で有用な教育方略の1つとして位置づけられました。 また、卒前の医学教育では2023年度から改正医師法により共用試験であるCBTと臨床実習前OSCEが公的化され、我が国の課題である診療参加型臨床実習(医学生が診療チームの一員として診療業務を分担しながら学ぶ)の促進が期待されています。翌2024年度には医師の長時間労働を 是正し持続可能な医療提供体制の維持を目的とした医師の働き方改革が本格施行されました。この医師の働き方改革は多忙な医師に医学生の教育に充てる時間を確保するねらいもあり、共用試験の公的化と両輪を成す政策です。また、令和4年度に改訂された医学教育モデル・コア・カリキュラムが 2024年度の入学者より適応され、新たに総合的に患者・生活者をみる姿勢(地域医療、全人的医療等)と情報・科学技術を活かす能力(倫理観とルール、診療現場での活用)が医師・歯科医師が習得すべき基本的な資質・能力として追加されました。鹿児島大学独自の出来事としては、 2024年5月に日本医学教育評価機構(JACME)による医学教育分野別評価の2巡目を受審しました。鹿児島大学は2017年の1巡目受審をJACMEが世界医学教育連盟(WFME)の認定を受けてから全国で最初の認証を受けた大学であるというプレッシャーもございましたが、無事2巡目の 受審においても世界水準の医学教育を実施している大学という認定を受けることができました。

 このようにわずか数年間で様々な変革が生じたため、教育現場では人員の確保や教育の効率化、カリキュラムの整備や教育の改善のためのInstitutional Research(IR)活動など実に多くの課題が残されているのも事実です。当センターもこの数年で大きく人員が入れ替わりましたが、 様々な関連部署からのご支援により特任専門員を配置が叶い、教職員一同ベストのメンバーで2026年度を迎えることができそうです。本学の教育の質向上、ひいては鹿児島県に優れた医療者を確保するため、1つ1つ課題や業務に取り組んで参りますので、引き続き医療者教育にご支援を 賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

2026年2月
医歯学教育開発センター 横尾 英孝

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