平成28年3月25日に助産学コース第1期生の4名が修了を迎えました。
この2年間、たくさんの方々にご支援・ご協力を頂きました。心よりお礼申し上げます。
1年生から先輩達への贈り物
修了生から記念品を頂きました
本年度で藤野敏則教授もご退官されます。修了生と一緒に卒業です。
2016年3月30日
とてもほっとしています。悩んだり、何度もやり直しをしたりと苦しい時期もありましたが、先生方や仲間に支えられ、ここまで頑張ってきてよかったと心から思いました。
達成感でいっぱいです。研究の難しさを身に染みて感じましたが、無事に終えることができて本当によかったです。とても辛い中、仲間と励まし合いながら過ごした日々も今では良い思い出です。
論文完成まで困難なことも多いでしたが、研究を進める過程の中で様々な学びを得ることが出来ました。たくさんの支えや協力があり、ここまで来ることが出来ました。今後もこの二年間を糧に頑張っていきたいです。
研究をすることの大変さを体感すると同時にやり遂げることの大切さを学んだ2年間でした。今までにないくらい頭を悩ませることもありましたが、4人だから乗り越えられたと思っています。ご指導して下さった先生方にも深く感謝しています。
まだ寒さの残る徳之島、奄美大島で2月15日〜19日に実習をしました。徳之島での実習先は徳洲会徳之島病院、天城町、徳之島町、伊仙町で、奄美大島では、鹿児島県立大島病院、徳洲会名瀬病院、瀬戸内町でした。実習を終えての学生の感想と、実習での風景をみてください。
3人でプレゼンテ―ション
お世話になった保健師さん、徳洲会の先生、スタッフ、教員との集合写真
初めて奄美大島を訪れ、地域の方々、医療者の方々の様々な視点から思いを聞くことができ、離島の母子保健や周産期医療について多くのことを学び充実した1週間でした。緊急事態や島外搬送とならないよう日々の予防が最重要であること、また医療者には早期段階での観察力や判断力が求められると感じました。病院同士の連携、地域との連携は欠かせず、妊産褥婦の情報提供や支援方法の検討を行っており、地域住民全体でも支え合っていることを実感しました。奄美大島など離島の母子が安心して暮らせる地域になるよう、私たち医療者は今後検討し、支援していく必要があると強く感じました。
母子連絡会での地域と医療の密な連携など、地域と医療現場で働く人々が一丸となって島の周産期医療を支えていることを学ぶことができました。また、初めての離島でしたが、徳之島の人・食・自然に触れ、島の魅力を実感した1週間でもありました。
保健センターや病院で一週間様々な体験をさせていただき、徳之島における母子保健や周産期医療の現状について学ぶことができました。徳之島では、ハイリスクな妊婦や母子への支援として、病院、保健センター、保健所、保育園など様々な機関・職種が連携を取りながら、島全体で対象を支援している事を実感しました。実習においても今回の学びをさらに深められるように励みたいと思います。
離島へき地母子保健実習を終え、離島医療の現状や、地域と病院の連携の重要さについて学びました。今回の実習で、様々な方にお話を聞き、実際の現場を見させていただくことで、他にはない離島医療を学ぶとても良い機会となりました。今後離島医療にさらに興味を持ち、学んでいきたいと思います。
今回の実習を通して、座学だけでは学べない離島のお産を支えることへの責任、やりがいを肌で感じることができました。また、他職種との連携において、顔がみえる関係づくりの重要性も実感した実習でした。
平成27年10月23日
学部3年生を中心に4年生も参加し、熱心に報告を聞いてくれました。終了後には学部学生から質問もありました。
The ICM Asia Pacific Regional Conference 2015 July 20(Mon)-July22(Web),2015 PACIFIC YOKOHAMA, JAPAN みんなで参加してきました!
今回、徳之島を訪れたのは二度目であった。前回の学びから、妊婦のセルフケアの現状として、妊婦健康診査を受診する妊婦の意識を把握することを目標とした。妊婦のほとんどは、自分の中に宿る命へ関心を向け、成長を目や耳で確認したいという思いから、妊婦健康診査を活用していることが窺えた。地域の母子保健事業は、妊婦健康診査に比べ、需要性が低く感じられたが、参加した妊婦は、児のために何かを作るということを通して、児の誕生や育児へのイメージに繋げていると感じた。また、直接声をかけること、妊婦が行き慣れた場所で実施することが妊婦の参加を手助けすると感じた。全ての妊婦が、家族や友人にサポートを受けており、徳之島は人と人の繋がりが強いとと感じた。今回学んだ、人々の繋がりや医療に携わる方の思いや現状に立ち向かう姿勢など、周囲に伝えていきたいと感じると共に、自分も離島の視点を持った助産師になりたいと改めて感じた。忙しい中、実習を受け入れてくださり、温かく歓迎して頂いた徳之島の方々に深く感謝したい。
離島・地域母子保健学実習を通して、実習で見出された離島の母子が抱える母子保健・周産期医療の課題について現状を知り、その解決策を検討することができた。核家族化が進み孤立した状況での子育ても多い中、徳之島では周囲から多くのサポートを受ける事ができる環境はとても恵まれていると感じた。しかし、家事や上の子の育児の協力を得ることができ、身近な人に相談をすることで不明な点を解決していることで、社会資源の必要性を感じておらず、母子保健事業の中で、妊婦に対して妊娠中の生活が児に及ぼす影響などを伝えることが妊婦のセルフケア能力の向上につながると感じた。医療者の方からのお話を通して、離島であることから、提供できる医療に限りがある状況で、自分たちにできることは何かを考え、使命感を持って日々努力している姿がとても印象的であった。母子の把握のために、地域の他職種との連携を大切にしているという徳之島の特徴もあり、医療者が母子の背景を把握し、対象にあった適切な医療の提供につながっていると感じた。
今回、周産期搬送をテーマに実習を行い、とても貴重な現場の声を知ることができました。助産師の想いやこれまでの救急搬送状況、搬送の手続きや経済的側面を明らかにできただけではなく、助産師としての役割、地域とのつながりについて考えることができました。助産師や事務の方にお話を伺い、搬送に携わること、離島で働くことについて、不安、葛藤、後悔、責任感、やりがいなどまとめられないほどたくさんの想いを知ることができ、また医師・助産師だけでなく保健師、消防・救急、事務、島民すべての人々の想いがつながって、搬送や離島の医療が支えられていると感じることができました。今回は搬送する立場の方々の想いを伺いましたが、搬送する立場、搬送を受ける立場、双方の周産期の状況やスタッフの想いを知った上で、助産師として活動していきたいと思いました。
今回、離島・地域母子保健学実習では、徳之島で搬送に関わる助産師の想い、搬送の手続きについて学んだ。助産師の方々の経験より語られる生の想いは、想像しかできない私たちに響くものがあった。様々な葛藤を抱えながらも、島の環境、まち、人々を好きな気持ちが原動力となっており、向上心を持って周産期医療に貢献されている姿、離島にないものを嘆くのではなく、あるものを活かして磨いていく姿勢が素敵であった。また助産師の方々の志や経験をお伺いし、今後の自分の助産師としての生き方について考える機会となった。同じ鹿児島県に住んでいても、このような形で離島を訪れ、学ぶ機会はなかなかないため、貴重な経験をすることができた。島の方々のあたたかさ、人との結びつき、やさしい空気や自然に触れ、離島にも貢献できる助産師になりたい、目の当たりにした離島の現状を周囲に発信していく役割も重要であると感じた。
わたしは、母性看護学実習を通して母子が安心して健やかに妊娠・分娩・出産・育児をしていくために、専門的知識や技術を持った助産師が個々の母子に合わせて長期的に深く関わる事の重要性を感じました。鹿児島ならではの離島実習など他では体験できない経験や素敵な先生方や先輩からの経験談、新たな仲間との学び合いを通して個々の母子のニーズに沿った実践力や現状の問題に対し積極的に取り組める能力を培っていきたいと思います。
わたしは、看護師として外科病棟で働いていましたが、幼少期からの夢であった助産師の道を諦めきれず鹿児島大学院へ進学することを決意しました。今その夢に近づくことができ、嬉しさと同時に身の引き締まる思いです。2年間の院生生活を通して、研究に励み、授業や実習、学会参加を通して高度な知識や技術を身につけ、患者、家族から信頼される助産師になりたいと思っています。また、新生児蘇生法などの資格取得にも励んでいきたい。
中学時の職場体験がきっかけで助産師という職業を知り、助産師は女性や母子のみならず、家族に対してなど多岐にわたるサポートが行えるという点に魅力を感じ助産師を志望しました。そして今、こうして地元でもある鹿児島大学院で助産師になるための一歩を踏み出せることに喜びを感じています。これからの2年間に不安もありますが、助産師としての基盤になる重要な期間だと考えます。助産師とは、そして自分のなりたい助産師像や助産ケアとはなにかを考え、将来そのような助産師になれるよう、日々の講義や実習での学び・経験を大切にし、自己研鑽を積みながら成長していきたいと思います。
わたしは、将来、母子ともに安全なお産を提供できる助産師になりたいと考えています。大学3年生の頃に、GCUを見学させて頂いた体験から、助産師がより高度な専門的知識を習得することが必要であると実感しました。また、母子だけでなくパートナーやその家族にとっても、大きなライフイベントのひとつである出産を、上手く乗り越えられるように援助をしたいとも考えています。鹿児島大学で4年間学び、助産学に携わる先生方の熱心な思いや活動を知っていたため本大学院に魅力を感じ進学しました。2年間は大変な道のりですが、先生方や先輩方、そして同級生と切磋琢磨して充実した日々を過ごしたいと思います。
わたしは、大学院2年間の助産学コースで学ぶことにより、自身の助産師としての目標を見出し、その目標に向かって日々学び続けていきたいと思います。学部では、若年妊婦の早期受診について研究を行ってきたので、今後大学院で助産学を学びながら研究を継続したいと思います。また、出身が長崎なので、今後の離島実習を通して離島での助産師の在り方についても学んでいきたいと思います。
助産師12年目を迎え、夜間、長期履修学生として新たなスタートラインを迎えました。大学院での学びを通し、研究的視点、管理的視点で物事を捉える力を身につけていきたいと思っています。また、助産師として更に視野を広げ、地域周産期母子医療センターである当院の役割を再度考え、情報提供、共有をしながら、課題を見出し、病院・地域へ貢献していきたいと思っています。
2月18日(水)から2月23日(月)まで徳之島で離島・地域母子保健学実習を実施しました。
徳之島に降り立ち、初めに感じたのは島ならではの静けさと自然の広大さでした。車で島を一回りして、馬が車道を歩く風景など都会ではなかなか見ることの出来ない日常がそこにありました。
徳之島町の保健センターでの研修では、仕事をしている女性、多産の女性が多いことから、母子健康手帳を随時発行にするなど、徳之島町の特徴を捉えた母子保健事業が行われていました。保育園・幼稚園の巡回、保育士の勉強会の開催など、子どもの発達に対する支援も行っており、地域全体で母子を支援していました。徳之島では母子連絡会があり、ハイリスク母子の情報を共有し、地域と医療の連携を図っていました。医療機関と地域で見せる母子の様子の違いを共有し、どのような支援が必要であるかを検討しており、より母子に身近なケアが実施出来ると感じました。
今回徳之島で実習をさせて頂いて、最も強く感じたことは、地域の視点を忘れてはならないということである。医療や地域どちらかに留まることなく、双方をつなぐ視点を持っていなければならないと強く感じました。
初めて徳之島を訪問し、保健センターと病院で実習をさせていただき、徳之島の母子保健と周産期医療の現状を知ることができました。徳之島の分娩施設は徳之島徳洲会病院のみであり、ハイリスク症例や緊急時は島外へ搬送が必要となります。訪問前は医療資源が少ないことから、出産を取り巻く環境が整っていないのではないかと考えていましたが、母子連絡会をはじめとし、病院と地域との連携が密接であることを実感しました。実際に搬送が減少したとの実績もあるそうです。このような顔のみえる関係づくりを構築する取り組みが他の地域でも実施されるべきだと感じました。資源が少なくとも、ネットワーク作りを徹底する、病院で地区担当の助産師の配置など体制を工夫する取り組みを見ることができました。離島という環境での母子保健について勉強になったうえ、島の方々がとても優しく接してくださり非常に楽しい実習でした。また訪問させていただけることがとても楽しみです。母子保健以外にも徳之島全体の雰囲気、島の素敵な方々について、周囲に発信する側として取り組んでいきたいと思います。
天城町保健福祉センター、徳之島徳州会病院で1週間実習をさせていただき、離島・僻地での母子保健や周産期医療について多くの学びを得て、貴重な体験をすることができました。今回の実習で最も印象に残ったことは、毎月開催されている母子連絡会です。病院の助産師と各町の保健師、保健所の保健師が顔を合わせ、妊産婦の情報共有や支援方法の検討、振り返りが詳細まで行われていました。対象の想いや、助産師・保健師それぞれの視点から相互に意見し合い、どのような支援が必要か、どの職種がどの時期にアプローチするかといったことまで話し合われていました。地域と病院との距離が近く、密に連携を図っていることを実感しました。徳之島での分娩施設は徳之島徳州会病院のみであり、島外への搬送が必要な状況もあります。助産師としての自立や妊娠期からのかかわり、医師や保健師など搬送に関わる他職種との連携が重要であると感じました。徳之島の方々が温かく迎え入れてくださり、とても思い出に残る1週間となりました。実習においても、今回学んだことをさらに深めていけるよう、励みたいと思います。
一週間の徳之島での離島・地域母子保健学実習を通して、徳之島における母子保健・周産期医療の現状を知り、今後、助産師として母子を支援するための課題を見出すことができました。今回の実習で特に印象に残った取り組みとして、『母子連絡会』がありました。医療機関と行政の専門職が情報交換を行い、事例検討を行うものでした。ハイリスクケースの妊娠経過、妊娠前の生活・家庭環境、母子の愛着形成や育児の状況、退院後の支援の状況など情報を共有し、介入の必要性を判断していました。このような母子連絡会という情報共有の場があることで、入院中に指導した内容が地域での生活の中で指導したことが対象の行動にどのように影響しているかを把握できるとともに、退院後支援が必要とされる対象者に関しては、多方向から必要な支援を検討した上で介入することが出来、対象に合った適切な支援につながると感じました。今回の実習で学んだ医療機関と地域が連携した支援の体制を活かし、母子の支援を考えていきたいと思います。
平成27年2月26日〜3月3日に、大学院生4名、教員4名、助産師2名、看護師2名が参加し、イギリスの母子保健について研修をしました。摂氏10°くらいで寒い毎日でしたが、全員元気で楽しくロンドンを過ごしました。
昨年の夏に韓国の大学との学生交流に参加し、日本と韓国の医療制度の違いや助産師の役割の違いを学ぶことができたので、今回のイギリスでの研修もとても楽しみにしていました。イギリスで活動されている助産師さんに、イギリスの医療制度や助産師教育についてお話を伺ったり、公私2つの病院とNSPCCという虐待予防施設を見学させていただいたりと、とても充実していました。水中出産が多いことや妊婦健診で超音波検査が必須項目でないこと、虐待予防で犯罪歴のある母親とその児へのケアに重点を置いていることなど、これまで持っていなかった考え方を知り、視野を広げることができました。また施設見学以外にも、大英博物館やナイチンゲール博物館、アフタヌーンティなどを通して、イギリスの文化に触れ、英語への学習意欲もさらに高まりました。短い期間でしたが、国際的な視点で、とても貴重な経験することができました。
7日間のイギリス研修を通して、イギリスの文化や医療制度を知ることができ、また、イギリスの現地の方やイギリスで生活している日本人の方との交流を図り、多くの刺激を得ることができました。 イギリスの医療制度は日本の国民皆保険制度と異なり、すべて税金でまかなわれていることを知りました。日本とは医療介入を必要と考える基準が違い、医療に対する国民の依存度は低いように感じました。産科領域においても日本では妊婦にとっても重要視されている超音波検査を、イギリスでは胎児へ負担があるという意見や、頻回な超音波検査の必要性を問う意見もあり、最小限の回数で行っていました。また、日本と比較すると、妊婦健康診査の受診回数は少なく、これまで疑問に思うことがなかった点についても、諸外国の現状を知ることで違う視点から日本の現状を考えることができました。今回の学びを活かし、広い視野で対象のニーズに対応できるようにしたいです。
イギリス独特の建造物が立ち並ぶ街並みは、とても細やかで美しく、どれだけ写真に収めても足りないほどでした。今回、イギリスの医療制度であるNHS(National Health Service)システムやその制度ならではの問題点を学ぶことで、日本の医療制度を振り返る機会となり、医療体制の難しさを感じました。また、平均在院日数が日本と比較し1/5程度短いことから、地域の視点が強い印象を受けました。産科領域でも、正常産の場合、約6時間後から問題がなければ退院でき、助産師さんから自宅に訪問することから、より母子に近いところで活躍する助産師さんの地域性を感じました。ロンドン滞在中、現地の大学院生を紹介して頂き、交流する中で、英語の重要さを改めて肌で感じました。他国を知ることは、自国、そして自分自身を知ることに繋がり、視野を広げるための糧になることを、今回の研修で実感しました。このような機会を与えて頂いたことに感謝したいです。
ロンドンでの研修という貴重な機会に参加させていただきました。虐待防止機関と病院を見学し、助産師の方のお話も伺うことができ、新たな視点を得る機会となりました。例えばイギリスでは妊娠期の超音波検査を最小限のみ行うと聞き、そこで初めて実施しない利点や胎児が超音波をどう感じるのかを考えました。日本の検査は様々な事態に備えた準備だと、他国の現状を見て知ることができました。対象や価値観の違い、異なる環境がある中、見習うべき点が明確になる一方で日本の良さにも気づくことができました。他にも、建築物や景観に感激し、食事などの文化にも触れ非常に楽しい時間を過ごしました。異国でのコミュニケーションを図るなかで英語力の必要性を実感しましたが、日常会話は単語と身振り手振りでどうにか伝わると自信も得ることができました。大学院生活を共にする先生方と仲間とこのような旅をすることができ、素敵な思い出となり今後のモチベーションにつながりました。