お知らせ

MOG抗体関連疾患(MOGAD)患者の視覚誘発電位(VEP)検査データを解析し、臨床的および電気生理学的特徴について報告しました。

MOGADは中枢神経系の炎症性脱髄疾患であり、主に視神経炎(ON)を含む多様な症状を呈します。類似疾患である多発性硬化症(MS)および視神経脊髄炎スペクトラム疾患(NMOSD)では、VEP所見がしばしば異なり、区別に役立つ可能性が示されていました。

本研究では、MOGAD患者10名、MS患者29名、NMOSD患者14名のVEP検査を解析し、各疾患における視神経機能の特徴を比較しました。MOGAD患者のすべての視神経炎罹患眼で100%の延長したP100潜時を示し、VEP波形が導出可能であることが確認されました。これに対し、MSおよびNMOSDでは、VEPが導出不能な割合やサブクリニカルな異常が頻繁にみられることが分かりました。さらに、NMOSD患者においては視神経炎の既往がない患者においてもP100潜時は正常よりも延長しており、無症候性の視神経障害の進展が示唆されました。

本研究の成果は、VEP検査がMOGADをMSおよびNMOSDと区別するための、また視神経機能のモニタリングのための有用なツールとなり得ることを示唆しています。

本研究成果は「Multiple Sclerosis and Related Disorders」に掲載されました。

Chikashi Yano, et al.

Visual evoked potential in myelin oligodendrocyte glycoprotein antibody-associated disease.

Multiple Sclerosis and Related Disorders (2025), In Press.

DOI: 10.1016/j.msard.2025.106408

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