

部門コンセプト・基本方針
鹿児島大学病院リハビリテーション部は、病気や障害によって、不安を抱えながら帰路に立つあなたに、できる限りの希望と笑顔を提供するために全力を尽くします!
私たちが大切にすること
- 患者さんの個々に応じたリハビリテーションを意識し提供します
- 専門職として向学心を持ち続け高いレベルのリハビリテーションを実践します
- 個の価値観を知り、お互いを尊重します
- 当事者意識を持ち自主的に動きます
- 将来の自分をイメージしながら一歩一歩前に進みます
- 「これまで」と「これから」を融合させます
| 施設基準 | 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ) 運動器疾患リハビリテーション料(Ⅰ) 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ) 運動器リハビリテーション料(Ⅰ) 心大血管リハビリテーション料(Ⅰ) 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ) がん患者リハビリテーション料(Ⅰ) |
|---|


スタッフ構成および資格一覧
- 理学療法士:30名(特定機能病院リハビリテーション病棟:7名)
- 作業療法士:12名(5名)
- 言語聴覚士7名(1名)
教育体制・研修制度
当リハビリテーション部では先に掲げた鹿児島大学病院リハビリテーション部の理念のもと、「安心して成長できる環境づくり」と「高度専門職としての継続的なキャリア形成支援」を大切にしています。当部の教育体制・研修制度をご紹介いたします。
新人教育
当部では、新人一人ひとりに指導担当者を配置し、休暇申請などの各種手続き方法から、患者さんの診療に関わる実践的な内容までOJTを通して丁寧に指導を行います。一方で、教育は担当者だけに任せるのではなく、チーム全体で支える体制を整えています。当部はチーム制を採用しているため、担当者が不在の場合でも、チームメンバーから継続的に指導や援助を受けることができます。各分野で専門性を有する先輩職員から高度で専門的な助言や技術指導を受けることができます。
1年目は、病院理念の理解、基本業務の習得、社会人として必要なマナーなどを網羅したチェックリストを活用し、定期的に振り返りとフィードバックを行います。段階的に成長を確認しながら、自信を持って臨床に取り組めるよう支援しています。
また、入職後には新入職員研修での医療倫理や医療安全、感染対策研修に加え、吸引操作、感染予防対策の実技、BLS(一次救命処置)研修を必須とし、急変時にも適切に対応できる基礎的な臨床力を養います。
1年目の終わりには部内症例報告会での発表を経験し、学会参加や学術活動へつながる基礎を身につけます。

部内研修会
当部では、部門ごとに定期的な部内研修会を開催しています。各専門分野の最新知見の共有や症例検討を通して、実践力の向上を図っています。また特定機能病院リハビリテーション病棟では、他職種向け研修会や地域の回復期施設を対象とした研修会を開催しており、職員も受講することができます。
またJournal Clubを開催しており、最新の研究論文や自身の研究分野について議論を行い、論文の読み解き方や臨床応用について基礎知識を習得することができます。また研究を進めるにあたっての助言や指導を受けることができます。


キャリアラダー
2年目以降は、キャリアラダー表を活用し、段階的な成長を支援しています。
当部のキャリアラダーは以下の5段階です。
Ⅰ:初期研修者
Ⅱ:自立実践者
Ⅲ:応用実践・指導者
Ⅳ:高度専門実践
Ⅴ:高度専門・管理者
それぞれのレベルに応じた目標設定を行い、面談や評価を通して、個々の目指すキャリア形成を支援します。専門性を高めたい方、教育に携わりたい方、管理職を目指したい方など、多様な将来像に対応しながら、着実に成長できる仕組みを整えていることが当部の特徴です。
学会、学外研修会への参加支援
当部では、学術活動を積極的に推進しています。
新人職員には、学会参加などの学術活動を経験してもらうため、参加費用の補助制度を設けています。また新人以降も学会発表を行う際には継続して費用援助を行っています。
研究活動についても、大学院進学者が多数在籍しており、日常的に相談しながら研究を進めることができます。同敷地内に大学院(医歯学総合研究科、保健学研究科)があり、就業しながら大学院へ進学することも可能です。臨床と研究を両立できる環境を整えています。
専門職としての成長を長期的に支援する体制が整っていることは、当部の強みです。

資格一覧
| 博士 | 保健学 1 |
|---|---|
| 修士 | 保健学11、医科学6 |
| 専門理学療法士 | 2 |
| 専門作業療法士 | 1 |
| 認定理学療法士 | 11 |
| 認定作業療法士 | 1 |
| がんのリハビリテーション研修 | 41 |
| 3学会合同呼吸療法士認定士 | 17 |
| 心臓リハビリテーション指導士 | 6 |
| 心不全療法指導士 | 2 |
| 心電図検定(2級・3級) | 2 |
| 協会指定管理者(初級、上級) | 2 |
| 集中治療認定理学療法士 | 1 |
| 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士 | 2 |
| 失語症意思疎通支援者・指導者 | 2 |
| 福祉住環境コーディネーター(2級・3級) | 8 |
| 介護予防推進リーダー | 3 |
| SW-test認定、地域ケア会議推進リーダー、介護支援専門員、福祉用具プランナー、JATI認定、NBASトレーニングコース研修修了など | |

リハビリテーション部門の特徴・強み
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士同士はもちろん、リハビリテーション科医師・他科医師・多職種と連携したチーム医療を実践しています。
理学療法士(PT)
整形外科、消化器外科、脳神経外科、心臓血管外科等の術後や脳卒中、急性心筋梗塞など様々な急性期疾患に対する早期リハビリテーションを積極的に実施しています。ICUと救急病棟には3名の専従理学療法士を配置し、より迅速な対応が可能な体制となっています。リスク管理・日々の状態変化を把握しながら、廃用症候群の予防・早期離床・機能回復訓練(促通反復療法等)・基本動作訓練を実施し、起きる・座る・立つ・歩く動作の再獲得を目指しています。歩行訓練は様々なタイプの仮装具と、理学療法士の知識・技術を使い可能な限り早期から実施しています。またHAL(Hybrid Assistive Limb)という装着型サイボーグを使用した歩行訓練の実施も始めています。
病態や体調、元々の身体機能・活動量・環境等は様々であるため、個別性のある目標を立案し、作業療法士・言語聴覚士・医師・看護師など多職種と情報共有をして目標達成を目指して理学療法を実施しています。



作業療法士(OT)
★専門性が高く患者の必要性に応じた作業療法を実践します
★個人の能力が発揮できる相互理解と職務配置を目指します
★社会に貢献できる医療人を育成します
作業療法部門の介入は多岐にわたっていますが、特に特徴的なものとしては、がんに対し小児から成人を対象とした作業療法を実施していることです。脳腫瘍の麻痺に対する機能的訓練(促通反復療法)や高次脳機能障害の評価、手術後の早期離床や日常生活自立を目標に介入します。小児のがんに対しては遊びを介した評価や発達の援助、情緒安定や機能的維持を目標とした訓練を実践しています。がん治療と向き合う患者さんは、特に入院中は精神的な安定・賦活が必要な場面があり、作業療法士は細やかな対応を意識します。さらに、がん治療後に復学や復職を目指す患者さんは多く、作業療法士の視点から評価や助言など行います。
運動器の作業療法では、腱板損傷、脊椎や脊髄に対する術後指示に応じた機能訓練や巧緻動作訓練を行い、転院されるまでの早期リハビリテーションを行います。ニューロパチーや神経難病の作業療法は病態理解に難渋しますが機能的訓練と並行して、患者さんの困っていることに焦点を当てて、一緒に解決していけるようアプローチします。
鹿児島大学病院の作業療法部門では、多様化する疾患、変化する医療に対応できるよう学術的な研鑽も意識し、求められる作業療法士を目指して邁進しています。





言語聴覚士(ST)
言語聴覚士(ST)は、コミュニケーションや食べることに障害を抱える方(乳幼児-高齢者)を対象に専門的サービスを提供し、機能面の改善やその人らしい生活の構築などを通して、生活の質を高めるための支援を行います。
私たちSTは、言語聴覚療法が関連する領域全般に渡り幅広く対応することができるGeneralistを目指します。その上で,各個人が専門性を発揮することができる分野においては、Specialistとして研鑽を続けます。
(1)入院
ICU/救急,NICUから急性期病棟、回復期病棟まで,診療科は問わずコミュニケーション障害、高次脳機能障害、摂食嚥下障害を呈した方へ一貫した言語聴覚療法を行ないます。
(2)外来
口唇口蓋裂専門外来(鼻咽腔閉鎖機能評価,構音評価・訓練)、耳鼻咽喉科外来(聴覚検査、前庭機能検査、音声評価・訓練等)にて診療補助を行ないます。



特定機能病院リハビリテーション病棟
鹿児島大学病院は、全国でも数少ない大学病院内の回復期リハビリテーション病棟を有し、国立大学で唯一の特定機能病院リハビリテーション病棟(20床)として、急性期から回復期まで切れ目のない支援体制を整えています。私たちリハビリテーション部は、各診療科の専門医、看護師、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士 など多職種が緊密に連携し、患者さん一人ひとりの目標や生活に寄り添った支援を行っています。 リハビリテーション医師と協働し、促通反復療法(川平法)や振動刺激痙縮抑制法(DAViS)、機能的電気刺激などの専門的治療を実施するとともに、HAL、上肢リハビリ装置CoCoroe AR2、前腕回内外リハビリ装置CoCoroe PR2といったロボット機器も積極的に活用しています。 大学病院ならではの高度な専門性とチーム医療を基盤に、患者さん一人ひとりの可能性を最大限に引き出すリハビリテーションを提供しています。





