専門研修制度について

krc_01
krc_04
krc_02


鹿児島大学リハビリテーション科
専門研修プログラム

鹿児島県内外の連携・関連施設とともにリハビリ科専門医を育成します

鹿児島大学リハビリテーション科では鹿児島大学病院を基幹病院に、鹿児島県内外の連携施設(10病院)、関連施設(1病院)と連携してリハビリ科専門医を育成します。

詳細(鹿児島大学病院地域医療支援センター)

リハビリテーション医学講座

プログラムを展開する背景

リハビリテーション科専門医は「病気や外傷、加齢などによって生じる障害の予防、診断、治療を行い、機能の回復ならびに活動性の向上や社会参加に向けてのリハビリテーションを担う医師」です。リハビリテーション科専門医は、障害に対する幅広い医学知識と専門的治療技能とを有し、リハ関連職で構成するチーム医療のリーダーと
なり、患者さんの生活機能を高めるにとどまらず、生活環境や地域社会に働きかけて全人的な生活の質を高めるために注力します。
鹿児島大学リハビリテーション科専門研修プログラムは、地方の立地を生かして多くの症例の経験ができ、専攻医の皆さんの多様な希望にこたえられるプログラムを提供します。研修開始後も鹿児島大学リハビリテーション科が地域の連携・関連施設と密に連絡を取り合い、専攻医の希望を取り入れながら適切に調整を行います。

プログラムの理念・全体的な研修目標

  1. 専攻医が医師として必要な基本的診療能力(コアコンピテンシー)を習得すること
  2. 専攻医がリハビリテーション科領域の専門的診療能力を習得すること
  3. 上記に関する知識・技能・態度と高い倫理性を備えることにより、患者に信頼され、標準的な医療を提供でき、プロフェッショナルとしての誇りを持ち、患者への責任を果たせるリハビリテーション科専門医となること
  4. リハビリテーション科専門医の育成を通して国民の健康・福祉に貢献すること
リハビリテーション医学講座

鹿児島大学リハビリテーション科専門研修プログラムは、日本専門医機構のリハビリテーション科研修委員会が提唱する、国民が受けることのできる
リハビリテーション医療を向上させ、さらに障害者を取り巻く福祉分野にても社会に貢献するためのプログラム制度に準拠しており、本プログラムはリ
ハビリテーション科専門医認定の申請資格の基準を満たしています。

鹿児島大学リハビリテーション科専門研修プログラムでは以下の8領域にわたり研修を行います。

  1. 脳血管障害、外傷性脳損傷など
  2. 外傷性脊髄損傷
  3. 運動器疾患、外傷
  4. 小児疾患
  5. 神経筋疾患
  6. 切断
  7. 内部障害 
  8. その他(廃用症候群、がん、疼痛性疾患など)

リハビリに必要な多くの疾患を経験し、他の専門領域の医療スタッフと適切に連携して、リハビリテーションのチームリーダーとして主導していく役割を担えるようになります。

リハビリテーション医学講座

専門研修内容

  1年目 2年目 3年目
  前期・後期 前期 後期 前期 後期
例1 ⿅児島⼤学病院
リハビリテーション科
(回復期、急性期)
恒⼼会おぐら病院
(回復期)
藤元総合病院
(回復期)
南九州病院
(小児、難病)
加治木温泉病院
(回復期)
例2 鹿児島大学病院
リハビリテーション科
(回復期、急性期)
今村総合病院
(回復期)
キラメキテラス
ヘルスケアホスピタル
(回復期)
クオラ
リハビリテーション病院
(回復期)
ひさまつクリニック
(在宅、地域)
例3 鹿児島大学病院
リハビリテーション科
(回復期、急性期)
厚地リハビリテーション
病院(回復期)
藤元上町病院
(回復期)
やまびこ医療センター
(小児)
鹿児島大学病院
リハビリテーション科
(回復期、急性期)

専門研修1年目はリハビリテーション医療に必要な基本的知識と技術の習得を目標に鹿児島大学病院リハビリテーション科での研修を推奨します。
特定機能病院での急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟があり、急性期から回復期にかけての一貫したリハビリテーション医療を経験できます。
専門研修2年目は基本的診療能力の向上に加えて、診療スタッフとのチーム医療の中でリハ医として必要な能力の習得を目標とします。連携施設での研修開始後は鹿児島大学病院で経験できなかった疾患や技術についても経験することができます。
専門研修3年目ではチーム医療の中でリーダーシップを発揮し他のスタッフや患者さんから信頼される医療を実践できる姿勢・態度を修得することが目標となります。また専攻医の希望に応じて、小児リハビリテーションや在宅医療をベースにしたリハビリテーション医療を実践する施設で研修することも可能です。

専門研修施設

研修施設は基幹病院の鹿児島大学病院リハビリテーション科の他に8つの連携施設と1つの関連施設から構成されます。それぞれの施設に主なリハビリ対象疾患や地域特性などに特色があり、専攻医の希望に応じて研修先の調整を行います。次年度以降はさらに施設が増え研修先の選択が広がる予定です。

名称 所在地 回復期リハ病棟 施設区分 備考
鹿児島大学病院
リハビリテーション科
鹿児島市 基幹病院 6か月以上研修
厚地リハビリテーション病院 鹿児島市 連携施設 地域
今村総合病院
リハビリテーション科
鹿児島市 連携施設 地域
加治木温泉病院
リハビリテーション科
鹿児島県姶良市 連携施設 地域
キラメキテラスヘルスケアホスピタル
リハビリテーション科
鹿児島市 連携施設 地域
クオラリハビリテーション病院リハビリテーション科 鹿児島県薩摩郡さつま町 連携施設 地域
恒心会おぐら病院
リハビリテーション科
鹿児島県鹿屋市 連携施設 知事指定・地域
ひさまつクリニックリハビリテーション科 鹿児島市   連携施設 在宅・地域
藤元上町病院
リハビリテーション科
宮崎県都城市 連携施設 地域
藤元総合病院
リハビリテーション科
宮崎県都城市 連携施設 地域
南九州病院 鹿児島県姶良市   連携施設 知事指定・
小児・難病
やまびこ医療福祉センターリハビリテーション科 鹿児島市   関連施設 小児

研修の中止・中断、プログラムの異動、プログラム外研修の条件

  1. 出産・育児・疾病・介護・留学等にあっては研修プログラムの休止・中断期間を除く通算3年間で研修カリキュラムの達成レベルを満たせるように、柔軟な専門研修プログラムの対応を行います。
  2. 短時間雇用の形態での研修でも通算3年間で達成レベルを満たせるように、柔軟な専門研修プログラムの対応を行います。
  3. 住所変更等により選択している研修プログラムでの研修が困難となった場合には、転居先で選択できる専門研修プログラムの統括プログラム責任者と協議した上で、プログラムの異動には日本専門医機構内のリハビリテーション科研修委員会への相談等が必要ですが、対応を検討します。
  4. 他の研修プログラムにおいて国内留学的に一定期間研修を行うことは、特別な場合を除いて認められません。特別な場合とは、特定の研修分野を受け持つ連携施設の指導医が何らかの理由により指導を行えない場合、臨床研究を専門研修と併せて行うために必要な施設が研修施設群にない場合、あるいは、統括プログラム責任者が特別に認める場合となっています。
  5. 留学や臨床業務のない大学院の期間に関しては研修期間として取り扱うことはできませんが、社会人大学院や臨床医学研究系大学院に在籍し、臨床に従事ながら研究を行う期間については、そのまま研修期間に含めることができます。
  6. 専門研修プログラム期間のうち、出産・育児・疾病・介護・留学等でのプログラムの休止は、全研修期間の3年のうち6か月までの休止・中断では、残りの期間での研修要件を満たしていれば研修期間を延長せずにプログラム修了と認定されますが、6か月を超える場合には研修期間を延長します。
リハビリテーション医学講座

専門医資格の更新条件

専門医資格の更新は5年ごとに一定数の症例の診療実績や研修の履修が必要です。

プログラムの問合せ先

鹿児島大学病院リハビリテーション科
プログラム責任者 下堂薗恵
副プログラム責任者 衛藤誠二
TEL.099-275-5339

※メールの際は[at]を@に置き換えてください。