促通反復療法
RFE:Repetitive Facilitative Exercise
川平和美前教授を中心に考案され、脳卒中片麻痺の改善に有効なエビデンスが検証された治療法です。「脳卒中片麻痺の治療法について」をご参照ください。
経頭蓋磁気刺激
TMS:Transcranial magnetic stimulation
コイルに電流を流すことによって磁場を変化させ、脳の神経活動をコントロールします。適切なリハビリと組み合わせることにより相乗効果が期待されます。
神経筋電気刺激
NMES:Neuromuscular Electrical Stimulation
電気刺激を用いて筋収縮を促します。刺激パラメータを調整することにより、促通訓練時の随意的収縮を生じやすくしたり、筋力や耐久性を上げたりするなどの目的に応じた利用が可能です。
振動刺激痙縮抑制法
DAViS:Direct Application of Vibratory Stimulation
振動刺激を用いて、痙縮を抑制します。
痙縮が軽減した後に、RFEを実施することにより麻痺の回復が促進されます。
上肢リハビリ装置
Upper Extremity Robotic Therapy
当教室は学内の医工連携および産学連携によってリハビリロボットを開発し、現在2つの機器がオージー技研(株)より製造、市販されています。 「上肢リハビリ装置CoCoroe AR2」は、腕を伸ばす運動(リーチング運動)の際に、サーボモータ制御によって上肢の重量を免荷すると共に,神経筋電気刺激や振動刺激などの促通刺激を組み合わせることができます。「前腕回内外リハビリ装置 CoCoroe PR2」は促通反復療法と同様に伸張反射を応用していることが特徴で、AR2と同様に電気刺激や振動刺激を使用できます。
ボツリヌス療法やモーターポイントブロック
Botulinum Toxin Therapy and Motor Point Block
筋電活動やエコーガイド下に正確に痙縮筋を狙って注射します。 適切な訓練と併用することで麻痺した手足の機能や能力の回復を目指します。