平成27年度 第3回九州がんプロ全体研修会が指宿ベイテラスホテル&スパ 指宿メディポリス国際陽子線治療センターにて行われました。
平成26年度 西日本がんプロ合同市民公開シンポジウムが福岡国際会場にて行われました。
全国がんプロ協議会、がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン西日本7拠点主催で53大学からの参加がありました。鹿児島大学からは、上野、鈴木の両教官が参加しました。
全国がんプロ協議会 松浦成昭会長の講演「がん医療向上のために必要な人材養成~がんプロフェッショナル養成基盤推進プランの役割」の後、「がん治療の専門家とお話ししませんか?」というタイトルで、分科会が以下の7つのテーマにわかれて行われました。「胃・大腸がん」「肝・胆・膵がん」「乳がん」「肺がん」「前立腺がん」「子宮・卵巣がん」「中・高生のためのセミナー:がんってなに?」
両教官ともにプレゼンテーションや質疑に参加しました。
平成25年度第1回九州がんプロ全体研修会が、7月13~14日福岡県志賀島休暇村にて行われました。九州12大学から総勢36名が参加し、グループに分かれての症例検討や課題検討を行いました。鹿児島大学からは、上野、鈴木の両教官と大久保、野田の大学院生計4名が参加しました。5~9年目ぐらいの医師大学院生ばかりではなく、薬剤師・看護師などのがんプロ大学院生も含まれ、多方面からの熱いディスカッションが繰り広げられました。
とくに2日間にわたって行われた症例検討では、本講座の鈴木医師から「骨髄癌腫症をきたした若年者胃がん」、また徳永医師(九大)からは「妊娠期乳がん」が症例提示され、一次、二次治療方針や合併症対策、またご本人への説明や緩和ケアのあり方、さらに家族とくに小さな子供さんへの対処等について、討論が繰り広げられました。まとめとしてミニレクチャーを行った両医師に対しては、大学院生から集中的に質問や意見もぶつけられ、その中には互いによい解決策を探らねばならないものもあり、非常に有益なものとなりました。
課題討論では、「Oncologistとは?」ということについて、KJ法を用いたグループ討論がなされ、臨床、研究、教育面でのあり方や多職種連携、患者教育やWork balanceに至るまで幅広い意見が出されました。職種に分かれてのグループ討論により、若手医師は他職種からみた意見も受け止めることになり、将来に向けての“気づき”になったことと思います。
研修会最後には日本臨床腫瘍学会理事長で福岡大学腫瘍・血液・感染症内科教授田村和夫先生より、「medical oncologistの役割について」の講演を拝聴しました。がん対策基本法から、薬物療法を中心とした全身的治療としてのmedical oncology、また治るがんに対する薬物療法の治療強度維持や総量の重要性等について講義がなされ、これらについてもまた多くの質問や意見が出されました。とくに今後、大きな社会問題になるであろう医療費から見た分子標的治療剤の適応や国の方針についても興味深い意見を伺うことができました。
九大、長大、また本学臨床腫瘍学講座を中心として来年度以降の開催も確認され、また参加者数も当然増加することが見込まれ、今後、ますます充実したものになることと思います。
鹿児島大学病院において、がん患者がエビデンスに基づいた有効性の高い標準的治療を受けるために、従来の各診療科縦割りの医療体制ではなく集学的チーム医療体制の確立が強く求められています。
そこでがん診療センターの研修・研究部門にCancer Boardを設置し、関連する複数の診療科、緩和ケアチーム、薬剤部、看護部などの専門家が一同に集まり、合同で症例を検討し、診断の確定や包括的な治療方針を決定・実践していきます。
CancerBoardで決定した治療方針は、対象患者・家族に対してフィードバックします。
「消化器がん集学的治療専門医療人養成コース」は、現在消化器がん治療に携わっている医師(ただし、薬剤師、臨床工学技士、看護師の方も受講可能です)を対象とし、消化器がん集学的治療の全人的医療かつチーム医療に関する専門的かつ最新の情報を提供するためのコースです。
また日本がん治療認定医機構主宰の「がん治療認定医」の資格取得を目指す医師ならびに消化器がん診断・治療・研究に必要な高度先進的な知識・技術を習得したい医師の方を対象として開催されるものです。
平成29年2月6日~29年3月27日 毎週月曜日19時~
これまでのカンファレンスでのミニレクチャーはこちら
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