
2026年5月1日付で、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 呼吸器内科学分野の教授を拝命いたしました坂本憲穂と申します。
当教室は、2010年に井上博雅初代教授のもと開設されました。以来、呼吸器疾患に対する高度で専門性の高い診療を実践するとともに、鹿児島県内の関連医療機関と連携して地域医療を支え、多くの呼吸器内科医を育成してきました。これまで教室を築き、支えてこられた諸先輩方、同門の先生方、地域の医療関係者の皆様に深く敬意を表するとともに、第二代教授として、その歩みを受け継ぎ、さらに発展させていく重責を感じています。
呼吸器内科は、肺癌、喘息・COPD、間質性肺疾患、呼吸器感染症など多岐にわたる疾患を診療し、急性期から慢性期、そして人生の最終段階まで患者さんに寄り添う診療科です。医学・医療が急速に進歩するなかにあっても、常に患者さんを中心に考え、質の高い呼吸器医療を鹿児島の皆様に届けることを、私たちの第一の使命と考えています。
大学には、診療に加えて、新しい医学を創り、次の世代を育てるという大切な役割があります。臨床で生まれた疑問を研究につなげ、その成果を患者さんに還元する。そのようなリサーチマインドを持った臨床医を、一人でも多く育てたいと考えています。
そして何より、一人ひとりがいきいきと働き、学び、挑戦し、成長できる教室でありたいと思っています。それぞれの経験や個性、目標を大切にし、互いに学び、支え合いながら、それぞれの力を十分に発揮できる環境をつくることが、私の大切な役割です。
学生、研修医の皆さんにも、ぜひ呼吸器内科の魅力を知っていただきたいと思います。呼吸器内科は、幅広い内科診療の力を身につけながら、高度な専門性を追究することができ、診療、研究、教育など、それぞれが自分に合った道を見つけることのできる診療科です。少しでも呼吸器内科に興味を持った皆さんが、気軽に教室を訪れ、私たちと一緒に学び、将来の鹿児島の呼吸器医療を担ってくれることを心から期待しています。
赴任以来、教室員の診療、研究、教育に対する真摯な姿勢と高い専門性、そして新しいことに挑戦しようとする意欲に接し、私自身も多くの刺激を受けています。これまで培われてきた自由闊達な気風を大切にしながら、互いに学び、力を合わせることで、教室をさらに発展させていきたいと考えています。
患者さんから信頼され、地域から必要とされ、そして医師一人ひとりが「ここで働き、学び、成長したい」と思える教室を目指します。鹿児島の呼吸器医療の発展に貢献できる鹿児島大学呼吸器内科を、教室員とともにつくってまいります。
今後とも皆様のご指導、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
( 2026年9月 )