私達は、体の不均衡を解消する脳の仕組みの解明を目指しています。

News: 濱口研が発足しました!( 2025/03/01 )

動物は、水分や栄養、睡眠が不足すれば、それぞれの生理的欲求を充足する行動を選ぶ事ができます。しかし、何か行動をした後、実際に生理的欲求が充足されるには、しばらく時間がかかります。この時間差により、脳は必ず予測を用いて行動選択する必要に迫られます。私達は、脳がどのように予測するのかに着目し、その意思決定の仕組みを理解したいと考えています。

また脳は体からのシグナルを受け取り、適切な行動が何か、予測して選択する事ができます。これは脳にとって「価値」のある行動が、体の状態によって決まっている事を意味しています。これは機械学習(価値関数を人間が決めてしまう)との大きな違いであり、生物が適応的に行動できる重要な仕組みである、と考えています。この脳と体の相互作用を理解する事で、「こころ」と「からだ」の健康と疾病の理解に貢献したいと考えています。

そのために、

  • カルシウムイメージング
  • 電気生理
  • 機械学習・Deep Learning
  • 空間トランスクリプトーム

などの様々なウェット・ハードの技術を自ら開発し、研究を進めています。

具体的には、

  • 様々な脳領域の神経細胞が行動を決定する前に「何」を表現しているのか、神経活動を記録し、行動を決める仕組みを明らかにしたいと考えています。
  • 神経細胞が「何」を表現するかは、そのシナプス結合である「つながり」によって作られています。これまで「つながり」と「何」を同時に理解する事は、殆ど不可能でした。 私達は、ウィルスとバーコードをキーワードに、これを可能にする技術を開発しています!

また、

  • 匂い誘発性鎮痛の神経科学(柏谷)
  • 摂食調節における大脳皮質の役割(楠本)
  • 視床下部における自律神経調節の神経回路(桑木)

等、様々な研究を鋭意進めていきます。

研究をしてみたい人・大学院生・ポスドク募集中 (more info) !