アドバンス1期生:実務研修ステップⅠ』を実施しました(^^)/

 ss 20160820

2016年6月13日(月)~7月27日(水)のうち3日間
於:①大隅鹿屋病院居宅介護支援事業所
  ②居宅介護支援事業所 ライフデザイン
  ③看護小規模多機能ホーム 和が家

アドバンスコース1期生は2年目に入り、実習も3回目を迎えました。
今回は“実務研修ステップⅠ”を終えました。
この実習では「ケアマネジャーの役割を通して“他職種との連携・協働”するために必要な実践能力の基礎を身につけること」をねらいとしました。

皆さんの地域にはどのような資源があり、どのような職種がいて、どのような役割を果たしていますか!?
在宅療養を支援するには、まずは他職種の専門性を理解することから始まります。療養生活を継続するには「医療と生活を統合したマネジメント」の視点が必要であり、医療・保健・福祉の専門職が協働できるよう“繋げる”役割が看護に期待されています。
その人らしさを支えるために必要な意向の確認、自立支援と介護負担の両面からのアセスメントを行い、対象の望む生活と阻害因子について整理し、援助方法を見出していくことを目的としました。
もちろん、本事業で大切にしている「その人らしさを支える」ために必要な援助関係のプロセスと技術を学ぶために「対人関係能力」と「自己洞察力」を鍛えるツール「プロセスレコード」を今回も使用しております。

アドバンスコースの履修生に会うのは久々でしたが、とても成長されていて嬉しく思いました。
実習を重ねるたびに対象の言動を読み取る力がついています。
E.ウィーンデンバックのいう「『確認し、解明する動作』すなわち、個人の行動(言動)が、その人にとってどんな意味をもっているのかを理解しようとする試みは、看護師が熟慮した動作を行う出発点となる」という言葉は、まさに個人の言動の意味、言動に伴う思考や感情を振り返り言語化することの大切さを示しているといえるでしょう。*1>
実際に、実習を終えた後「臨床の現場で実践に活かしている」という報告を履修生より受けて本当に嬉しく思いました。

外来で勤務している履修生の学び
「対 象が入院してからではなく、入院する前、外来通院時に介入し必要な情報提供やサービス提供まですることで入院しなくても在宅で生活できる対象者が増えるの ではないかと考える。現在は、一人暮らしだから、介護者も高齢だから仕方なく入院される方も少なくない。通院時からの介入をすることで、こうした自宅で過 ごしたい対象を、入院させることもなく色々な職種によってその人を支えられることが可能であることを知った。現在は、退院支援に力が注がれ、外来での活動 は手薄であるが、今後外来の担う役目は大きいのではないかと感じた。

実習後、臨床の現場で何を始めたか!?
受診後、病状が不安定な通院患者の担当ケアマネへ外来看護師より連絡を取るようにした。
実習する前は、ケアマネの業務内容もわからず、連絡してよいのか不安だったが、実習を通してそれぞれの役割を理解することができ、連携しやすくなった。

在院日数が短縮されるなか、意思決定支援の場も外来に移行されています。
外来看護師に期待されている役割は、ますます大きくなりますので、このように多職種へ「繋ぐ」ことのできる看護師が増えていくことを願います。

最後に、履修生の実践に変化が見られたのは、実習指導者の皆様のご尽力のおかげです。
その人らしさを支えるための介入を実際に見せて頂け、履修生は理論と統合することができました。
お忙しいところ、丁寧にご指導くださり感謝申し上げます。

*1 長谷川雅美・白波瀬裕美:自己理解・対象理解を深めるプロセスレコード.日総研.2015

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