高齢者徘徊模擬訓練に参加して

平成28年11月12日笠之原地域における高齢者徘徊模擬訓練に参加致しました。
平成27年に全国では、約1万2千人の認知症の方が行方不明になっており増加傾向にあります。
認知症高齢者の増加が進む中で、支援が社会的な問題となっています。
万が一に備え、出来るだけ早い捜索や保護など、認知症への理解を深め認知症になっても住み慣れた町で安心して生活でき、みんなで見守る地域作りを目指して訓練が開催されました。

町内会の方や医療・介護スタッフ、市役所の方、消防団員、地域の小学6年生60名、総勢150名を6グループに分かれ決められたエリアで鹿屋市高齢者徘徊模擬訓練SOS連絡票を用いて、その情報を活用し徘徊役の方の捜索を行う。という内容でした。
訓練の方法は
①鹿屋市高齢者徘徊模擬訓練SOS連絡票に書かれた人相等、服装、本人がよく通っていた場所、どのような状況で不明になったのかなどの情報をもとに各グループ徒歩で捜索する。
②発見したら徘徊模擬訓練本部に連絡する。
③決められた時間迄にメイン会場に戻ってくる。
④戻ってきたらアンケートを記入し、各グループの感想発表。
でした。

子供たちの感想は、もしも、違う人だったら?どうしよう。
その人を傷つけるのではないだろうか?と思うと、不安で声掛けが困難であった。と言う意見が多く聞かれました。
6年生すごい!と感心しながら、私の参加したグループでは年配の男性が、「本当に、いなくなって見つけた人が今まで何人かおる。まだ見つからん人もおるよ。もう5年になるが。ここに書いてある人は、知っちょい。」とリーダー役を引き受けてくださいました。
歩くスピードの違いや、途中道端で知り合いの方に話しかけられるなどエリア全体の捜索には至らず、捜索時間の終わりが近くなる頃、道路わきの電柱の所に立っている徘徊役の方を、何とか発見することが出来ました。しかし、徘徊役の方が「時間がないし、なかなか見つけに来ないから、奥に居たけれど、近くに出てきた」と言われ、みんな笑いながら、メイン会場へと戻りました。

私は、他の病院から参加していた、ケアマネや看護師と「えっ、情報はグレーの帽子って書いてあるのに、ベージュに見える。
赤い靴はピンクだし。」と自分達の想像と大きく違うことに驚き、写真があると捜索も正確に早く出来るのではないかなーと思うのでした。

アドバンスコース第1期生 松山貴子

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