放射線看護学概要
文部科学省 看護学モデル・コア・カリキュラムの学修目標
- 放射線診断、放射線治療の意義を説明できる。
- 放射線の人体への作用機序を説明できる。
- 放射線の健康影響・リスクと被ばく線量との関係を説明できる。
- 放射線診断に伴う有害事象(造影剤の副作用等)を説明できる。
- 放射線診断に伴うリスクと看護について説明できる。
- 放射線治療に伴う有害事象(副作用)とその看護について説明できる。
- 医療者自身の被ばく防護方策を説明できる。
- 放射線被ばくに対する不安を理解し、関係職種とともに適切に対応できる。
放射線看護学 15時間1単位
ねらい:文部科学省の「看護学教育モデル・コア・カリキュラム」は、放射線看護の関する学修目標として、上記が示されました。この学修目標を鑑み、放射線看護に関する教授内容と方法について、過密なカリキュラムの現状から15時間で放射線看護に必要な教授内容を精選している。そして、学生には効果的かつ効率的に知識を修得してもらい、されに主体的に学び、卒業後も学習を継続してもらえるように工夫している。
到達目標
- 放射線診療に係わる看護者として必要な放射線に関する基礎的知識を説明できる。
- 放射線の人体への作用機序について説明できる。
- 放射線の健康影響と被ばくについて説明できる。
- 放射線の医利用の意義が説明できる。
- 放射線診療における有害事象とそのリスクについて説明できる。
- 放射線防護と低減方法について説明できる。
- 放射線被ばくが及ぼす健康影響と看護について理解できる。
放射線教育パッケージの内容
- 放射線物理学の基礎:放射線の性質、放射線・放射能、原子の構造と壊変、放射線の量と単位、半減期
- 放射線生物学の基礎:放射線によるDNA損傷とその修復
- 放射線の人体影響:身体的影響、各種臓器への放射影響、被ばく線量と放射線障害症状、しきい値、確定的影響、確率的影響
- 放射線防護:被ばく、外部被ばく、放射線測定・汚染検査、防護三原則
- 原子力災害・放射線事故と被ばくの人体影響
- 医学における放射線利用:画像診断、核医学検査、血管造影とIVR、がん放射線療法
- 放射線診療における職業被ばく・医療被ばく、放射線防護と低減方法
- 放射線の人体影響を有する対象者の特徴と看護、被ばくに対する不安への対応
作成教材
授業名・単元名 | 授業案 | パワーポイント 資料 |
e-ラーニング テスト |
備考 |
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ベーシックコース | ||||
1.放射線物理学の基礎 | 〇 | 〇 | 〇 | |
2.放射線生物学の基礎 | 〇 | 〇 | 〇 | |
3.放射線の人体影響 | 〇 | 〇 | 〇 | |
4.放射線防護 | 〇 | 〇 | 〇 | |
5.原子力災害・放射線事故と被ばくの人体影響 | 〇 | 〇 | 〇 | |
6.医学における放射線利用 | 〇 | 〇 | 〇 | |
7.放射線診療における職業被ばく・医療被ばく | 〇 | 〇 | 〇 | |
8.放射線の人体影響を有する対象者の特徴と看護 | 〇 | 〇 | 〇 |