初期研修について


初期研修(卒後臨床研修)

鹿児島大学初期研修プログラムで選択

リハビリ科での初期研修は鹿児島大学病院初期臨床研修プログラム(鹿児島卒後臨床研修プログラム「桜島」)の中で選択するシステムとなっています。同プログラムのいずれかのコースで「内科」もしくは「選択科目」でリハ科を選択してください。

回復期リハビリテーション病棟で研修

研修では回復期リハビリテーション病棟の主治医グループの一員となって、リハビリの視点からの評価、訓練プログラムの立案はもちろん、実際の訓練の実施などリハ科医師に必要な臨床を経験できます。
急性期医療におけるリハビリの経験は他科の研修にも有用なものです。また研修中にはナースやセラピストを始め他のメディカルスタッフとの協働を必要とする場面も多く、チーム医療で医師に求められる能力が向上します。

主な研修内容

  • 回復期リハビリテーション病棟の患者を4-5名程度担当します。
  • 病棟業務が中心ですが、当科研修では関節可動域の測定や麻痺の診察、基本動作の介助法などの実技演習も積極的に取り入れています。
  • 毎週木曜日には実際の患者のリハビリテーション診察を行って、高次脳機能や脳神経学的所見、身体所見(麻痺,関節可動域など)、基本動作を総合的に評価する症例検討会も行っています。
  • 希望者は急性期リハビリテーションも経験し、リハビリテーションの具体的な指示や処方について学べます。
  • また、臨床実習の講義にも参加できるので、鹿児島大学出身以外の方でポリクリや臨床講義でリハビリテーション科を勉強する機会がなかった方々も基礎から勉強できる環境を用意しています。

回診の様子

回診の様子

週間スケジュール

 

午前 リハビリテーションカンファレンス
病棟業務 病棟業務 病棟業務 病棟業務 病棟業務
午後 装具診 新患紹介
教授回診
退院カンファレンス
身体診察
症例検討会
抄読会 嚥下造影検査
医師の感想

実際に初期研修でリハビリテーション科を回った医師の感想

  • 現在は地域枠で地方病院で働いているがリハビリテーション科を研修したおかげで、患者の退院後のADLまで考えて診療できるようになった。がん診療に携わりたく、現在の診療科を専攻したが、どの科を専攻するにしてもリハビリテーション科の研修はしたほうが良い。
  • 社会福祉制度の重要性を痛感している。日々患者に最善の対応をとりたいが、包括的に学ぶ機会がなく今になって改めて学びたいと強く感じている。
  • 研修が2ヶ月であれば急性期リハビリテーションも勉強したい。
  • 多くのがん患者を診療しているが、周術期にリハビリテーション的視点が全患者に必要と感じている。早期からのリハビリテーションが患者のQOL低下を食い止められると実感しているので、リハビリテーション科を研修できて本当に良かった。