沿革
昭和12年12月 | 鹿児島県立霧島温泉療養所設立 |
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昭和19年04月 | 県立鹿児島医学専門学校附属霧島温泉研究所と改称,戦時中海軍病院として運営 |
昭和24年04月 | 県立鹿児島医科大学附属霧島温泉研究所と改称 |
昭和27年04月 | 鹿児島県立大学医学部附属霧島温泉研究所と改称 |
昭和33年05月 | 鹿児島大学医学部附属病院霧島分院と改称 |
昭和52年10月 | 霧島分院リハビリテーション部設置 |
昭和63年04月 | 鹿児島大学医学部附属病院霧島リハビリテーションセンターへ改組・改称(リハビリテーション医学講座設置に伴う) |
平成15年10月 | 医学部・歯学部附属病院 霧島リハビリテーションセンターと改称 |
平成30年03月 | 鹿児島大学病院への機能移転に伴い閉院 |
平成30年04月 | 鹿児島大学病院リハビリテーションセンターで診療開始 |
霧島リハビリテーションセンター閉院のご挨拶
鹿児島大学病院 リハビリテーションセンター長 下堂薗 恵
鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンター(霧島市牧園町)は、平成30(2018)年4月の鹿児島大学病院(鹿児島市)内へのリハビリテーションセンターの機能移転に伴い、同年3月31日をもって閉院、廃止となりました。これまで霧島市をはじめ多くの皆様に支えられて運営することができましたことに心から感謝申し上げます。
牧園町高千穂の地での活動は1937年に県立鹿児島病院附属霧島温泉療養所が開設されたのが始まりです。その後、霧島温泉研究所、鹿児島大学医学部附属病院霧島分院となりました。そしてリハビリテーション医学研究の推進が必要との指針のもと昭和63(1988)年に国立大学初のリハビリテーション医学講座の設置が認可され、それに対応する病院診療科として霧島分院は霧島リハビリテーションセンターへと改組されました。多くの先人の方々のご尽力があり、同センターは鹿児島大学病院のリハビリテーション専門医療機関として発展し、多くの患者さんの診療やチーム医療の実践、学生教育、医療人の育成、公開講座、新しい治療法などの研究開発を行って参りました。
一方で30年が経過し大学病院の再開発が進行する中、時代の変化と共に次世代を見据えたリハビリテーションセンターの将来計画が必要となりました。まず、臨床研究や教育内容の変化、すなわちリハビリテーションロボットや再生医療、急性期リハビリテーション医療など今後の研究展開のためには、学内の他の診療科や研究室をはじめ工学部等との共同研究も不可欠であり、移転によって学内連携の強化を図れるメリットがあげられました。次に、経年に伴う建物や設備等の維持・更新コストの増大等々の要因があげられ、再開発中の鹿児島大学病院へ移転の方向で幾重に渡って多くの方々にもご検討いただきました。
移転の計画やその準備、実行に関しては地域の皆様はじめ、関係する自治体や各機関、医師会等々、学内外の非常に多くの皆様のご理解とご協力を得てなされました。この場をお借りして関係の皆様にご尽力を賜りました事に心から感謝申し上げます。
現在、平成から令和に変わり、鹿児島大学病院では従来からのリハビリテーション部における中央診療機能に加えて、回復期リハビリテーション病棟を開設しリハビリテーションセンターとしての役割を維持向上させるべく努力しております。私たちは、霧島リハビリテーションセンターで学ばせていただいた数々のことを糧にして高度急性期から回復期にかけて一貫したリハビリテーション医療を行うとともに、リハビリテーション医学分野の研究をはじめ、医療人の教育・研修・養成機関として地域はもちろん国内外のリハビリテーション医療・福祉の発展に力を尽くす所存です。
皆様におかれましては、今後とも倍旧のご支援とご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
令和元年(2019年)10月吉日