Q1.別の診療科に行ってからリハビリテーション科になることはできますか?ダブルボードは可能ですか?
A.
ロールモデルにある通り、当科は転科や研修で来られる先生も多いのが特徴です。そして、他県から国内留学で来られる方も大勢います。出身や診療科に限らず、リハマインドをもった方を大歓迎しています。
ダブルボードについては日本リハビリテーション医学会ホームページを参照していただければと思います。
Q2.内科の知識はどこまで必要ですか。
A.
リハビリテーション病棟で主治医になる場合は生活習慣病、脳卒中再発予防、骨粗鬆症の管理など、全身管理が必要となってきます。また、肺炎などの感染症、排尿障害、てんかんなど入院中に合併症が起きても、リハビリテーションが遅れないよう適切な対応が求められます。急性期のリハビリテーション診療ではそれぞれの疾患の基礎知識や治療予後はもちろんのこと、リハビリテーションに関わるリスク管理や具体的なリハビリテーション治療まで知識が必要です。
Q3.将来リハビリテーション科を考えている場合、初期研修はどこを回ったらいいですか。
A.
全ての診療科がリハビリテーション科に関わるため、たくさんの診療科を回って多くの経験を積むことはリハビリテーション科医になったときに貴重な財産になります。そして、どの診療科を回っても、患者の病気のみを診るのではなく、その病気を抱える患者の生活背景や退院後の生活を考えるとリハビリテーションの視点が一層深まるかと思います。
Q4.周囲にリハビリテーション科の先生がいないのですが、実際に話を聞きたいときはどうしたらいいですか。
A.
まずは見学に行くことをおすすめしますが、リハビリテーション科の仕事は長い期間みていただかないとなかなか伝わりにくい部分もあります。そこで、リハビリテーション医学会が「リハビリテーション科医になろうセミナー」を開催しています。このセミナーでは専攻医やベテランの先生の話が聞けるのでリハビリテーション科のイメージが湧きやすいと思います。例年、学生・研修医だけでなく、他科の医師も興味を持って参加いただいています。