特発性周辺部角膜潰瘍に関する疫学調査

当院では、「特発性周辺部角膜潰瘍(とくはつせい しゅうへんぶ かくまく かいよう)に関する疫学調査」を実施しています。
本研究の概要は以下のとおりです。

研究課題名

特発性周辺部角膜潰瘍に関する疫学調査

研究の意義・目的

特発性周辺部角膜潰瘍とは、黒目(くろめ)の周囲に潰瘍ができる病気で、「モーレン潰瘍」とも呼ばれます。若年から中高年の片眼または両眼に発症し、眼の表面に著明な炎症がみられるとともに、急速に進行して角膜に穴があくこともあります(角膜穿孔(せんこう))。また、重度の視力障害や失明に至ることもあります。しかし、発症頻度がまれなために診断や治療法が確立しておらず、発症機序や病態もわかっていません。
そのため、特発性周辺部角膜潰瘍の治療に役立てることを目的として、京都府立医科大学 外園千恵が主任研究者となり、特発性周辺部角膜潰瘍に関する疫学調査を行います。

研究の方法・対象

2006年1月から2010年12月の間に特発性周辺部角膜潰瘍を発症し、当院で診断・治療を受けた患者さんを対象に、カルテから角膜潰瘍所見、眼所見、視力、治療内容等の情報を調査します。

研究機関

当院(鹿児島大学医学部・歯学部附属病院)をはじめ、全国100施設で実施します。

個人情報の保護について

病院スタッフは、通常の診療において業務上知りえたことに関して秘密を守る義務があり、この研究において知った情報についても同様の守秘義務が課せられます。
また、この研究の情報を取りまとめるために、京都府立医科大学及び臨床研究情報センターへ調査内容を提供しますが、患者さんを特定する情報(氏名・住所・電話番号など)は記載しません。取りまとめられた情報を医学雑誌などに発表する場合も、個人が特定できないように配慮されます。
このように、個人情報は厳重に管理されており、研究終了後に破棄されます。
この研究に関するお問い合わせや診療情報の利用を望まれない方は、以下の問い合わせ先へご連絡ください。

問い合わせ先

研究機関名: 〒890-8520 鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 感覚器センター 眼科
住所: 鹿児島市桜ヶ丘8−35−1
電話: 099−275−5402
担当者: 藤田 敦子 (フジタ アツコ)