「その人らしさを支えるための援助関係・看護倫理学内演習」を開催致しました。

「その人らしさを支えるための援助関係・看護倫理」学内演習
日時:2015年10月23日(金)
場所:鹿児島大学医学部 桜ヶ丘共通教育棟 502号室

プレステップ実習に向けて「その人らしさを支えるための援助関係・看護倫理」学内演習を実施致しました。
プレステップ実習は対象理解の基礎となる最も重要な実習です。

看護は“対人関係のプロセス”であり、看護実践は対象との相互関係のなかで成り立ちます。
そのため、自己の知覚のしかた(感じ方、考え方)行動・反応のしかたに気付くことができ、看護職としての「倫理的感性」「対人関係能力」を高めることができるようにプロセスレコードと臨床倫理の4分割法・モヤモヤ解決シート(倫理的感受性育成シート)を活用して実習を行います。
今回の演習では援助関係の専門であります堤先生にレクチャーして頂きました。

丹羽先生、堤先生の講義のあとに4分割法よる事例検討(グループワーク)を行い、その後に援助関係演習(3人一組でロールプレイ)を2回行いました。
ICレコーダーに録音した対話の流れに沿って「1発言」ごとに「発言者はどのような状況から、どのような意図でその発言をしたのか」「発言された相手は、その発言をどのように受け止め、反応したか」を丁寧に確認してもらいました。
その後「看護者は療養者や家族が伝えようとしている発言の意図を的確に汲み取れているのか」そして「看護者の発言は自分の意図を明確に療養者や家族に伝えられているのか」を検討し、療養者・家族のみる自己(本心)の理解の仕方と看護者のみられる自己の表し方の傾向と課題についてグループでまとめ発表して頂きました。

履修生のアンケートには「言葉の奥にある思いを引き出そうとして、自分の言いたいことだけを話してしまう傾向がある」「患者・家族の発言の裏にある思い・価値観は自分の予測を超えていた。確認してみないとわからないと改めて実感できた」「自分の価値観で人を見ていると感じ、自己の振り返りになった」と多くの気付きがありました。
また、プレステップ実習でお世話になります「さつま訪問看護ステーション」の指導者の方や院生の方も参加して下さりました。
ご協力ありがとうございました。

センター長 木佐貫教授 挨拶
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副センター長 丹羽教授 講義
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堤教授講義
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演習の様子
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発表の様子
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集合写真
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