離島看護学実習オリエンテーションヾ(*´∀`*)ノ

日時:2018年5月17日(木)10:40~12:10

 於:鹿児島大学医学部桜が丘共通教育棟 504講義室

ベーシックコース(学部4年生8名)を対象に島嶼看護学実習オリエンテーションを開催致しました。まずは、皆さんの自己紹介…「強み」を発表して頂きました。「何事もチャレンジあるのみ!」「論理的に捉えることが得意!」「人へ関心を寄せるのが得意!」「何事もポジティブに捉えられる!」「笑顔を絶やさない!」等多くの強みを持った学生さんばかりで頼もしく思いました。島嶼看護学実習は猛暑の中、地域へ出向き、アドバンスコースの履修生(医療従事者)と共に活動し、島民の方に語りを聴かせて頂き、それをまとめて発表するという展開ですので、実に様々な能力が求められます。 経済産業省の提唱している社会人基礎力の3つの能力①前に踏み出す力(主体性、働きかけ力、実行力)②考え抜く力(課題発見力、計画力、創造力)③チームで働く力(発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力)が問われます。社会人基礎力は基礎学力と専門知識を活かす能力と位置付けられていますので島嶼看護学実習を通して更に高めていきましょう。

自己紹介後に「ベーシックコース」について丹羽教授よりご説明頂きました。事業は、 平成26年に課題解決型高度医療人材養成プログラムとして文科省より採択されました。ベーシックコースは、地域の暮らしや看取りを最期まで見据えた看護を提供できるという地域ケアを担い得る基礎的な力(全人的に看る視点と倫理観、その人らしさを大切にした看護展開能力)を持つ人材を学部4年生から4年間かけて育成するコースです。今年は残念ながら事業の関係上、1年間のコースとなります。何故このような人材養成が必要なのかというと、これから迎えようとしている超高齢多死時代に対し、地域包括ケアシステムの構築に向けて保健医療福祉が一体となり地域での暮らしを支えていくことが求められているからです。その中でも看護師には多職種のキーパーソンとして繋ぐ役割が期待されており、急性期から地域を見据えた支援が求められています。このような背景により、真田は「地域で暮らすことをささえるために基礎教育内容は、従来の病院ベースの実習から地域ベースにパラダイムシフトさせ、地域全体を見る視点、チーム医療の視点、在宅看護やフィジカルアセスメント力の強化を推進することが重要である」と述べています。履修した学部生は、7月に総合テーマ実習で離島・へき地の病院から地域へ出向き看護を俯瞰する実習を行い、8月に島嶼看護学実習で地域全体を見る視点(対象を全人的に捉える能力を鍛え、対象の「その人らしい」生活をコミュニティがどう支えているのか理解する)を養い、9月にチーム医療実習を行い、10月に在宅看護におけるフィジカルアセスメント演習を行います。1年間ではありますが、真田の述べている今後の看護の人材養成に向けて必要とされていることは網羅しています。また、アドバンスコースの履修生も離島看護学実習(フィールドワーク)で皆さんと一緒に実習できることを楽しみにしています。それぞれの持っている強みを活かしながら地域の方々と共に作り上げる実習ですので、多くのことを感じ、学び、チャレンジして楽しみながら共に成長しましょう(^^)/

参考文献

真田弘美:少子超高齢社会に向けての看護の人材養成(平成27年版 看護白書)、株式会社 日本看護協会出版会、2015年

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。