アドバンス・ベーシックコース2期生『離島・へき地フィールドワーク』『島嶼看護学実習』を実施しましたヾ(*´∀`*)ノ

Aグループ:2016年8月1日(月)~8月4日(木)
Bグループ:2016年9月5日(月)~9月8日(木)
場所:沖永良部 大島郡知名町瀬利覚地区

今年で2年目となりました(回数で言えば3〜4度目)アドバンスコース・ベーシックコース合同の「離島看護学実習」「フィールドワーク実習」を8月(14名)・9月(14名)2回に分けて実施致しました。今回も沖永良部 知名町にお邪魔させて頂きました。
ファングル塾・福寿会・地域包括支援センター・保健センターの方々にご支援を頂き、実施することができましたことを心より感謝申し上げます。

今回、ふと気付いたことがありました。回数を重ねるごとに履修生の発表が上手くなっております。・・・履修生は毎回初めてなのに・・・何故??????
毎年「学びの発表会」を現地で開催させて頂いております。
履修生は学んだことを模造紙にまとめ、グループ毎にプレゼンします。
瀬利覚の皆さんはしっかりと聴いてくださいます。そして、履修生が現地で何を学び取ったかを引き出してくださいます。
履修生の教育効果を最大限に高める努力を地域の方々も一体となって行ってくださっているのです。
実習は講義と演習での学びを統合する場であり、看護の実践は「人間的かかわりを介して遂行する」という側面が強いため、一人の人として成長させてもらえるかけがえのない機会です。

これまでの病院で働く看護師は、病院の中で提供する医療を中心に教育されてきました。
しかし、現在は地域包括ケアシステムの構築に向けて、リーダー的役割を担うことが看護に求められております。
病院から暮らしの場へ医療・看護を繋ぐ教育を充実させて、看護師の専門性を強化していくことが必要です。
まずは「地域の方々から学ぶ!!」ことで、全人的に捉える能力や看護実践に不可欠な援助的人間関係形成能力を高めることが出来ます。
また、文部科学省から示された「臨地実習指導体制と新卒者の支援」には、『大学教育では、「課題探求能力」が問われているが、看護学固有の課題としては、看護実践を改革していく能力の育成に焦点をあて、看護実践の現実から乖離しない教育の方法が重要である』と示されております。
センターでは、看護の対象は患者ではなく、一人の生活者として「その人らしさ」を支援できるよう教育を積み上げていきます。教員だけでは成せませんので、今後とも、地域の方々のご支援とご協力をお願い致します。

履修生の学び
日々の業務に追われ、看護師としての一番大切な「全人的理解」「その人らしさ」を深くとらえずに過ごしてきた。
現場を離れ、瀬利覚の人々の暮らしに触れることで、客観的にこれまでの関わり、自分自身に不足しているものを考えることができた。
私が一番大切にしたいと思うのは、やはり「その人らしさ」である。
しかし、コミュニケーションを通して感じたのは、自分の価値観がつい言葉で出てしまっていたり、言葉の裏にある思いを確認できなかったり、自分自身のコミュニケーションの在り方を反省させられることばかりだった。

私が現在働いている部署では、これまでの生活全般を見直し、再構築し、新たな環境・生活の場へ送り出すことをしている。
「終の棲家」となる場を探すこともある。そこでは、これまでのその方が大切に生きてこられたことを会話の中から聞き取り、言葉の裏の思いを知っていく必要がある。
対象の人生を共に考えている立場であるからこそ、大切にされている価値観・信条を共に大切にできる看護師でありたいと思った。
さらなるコミュニケーション力が向上できるような関わりを意識し、学んでいきたいと思う。

人とのふれ合いがこんなにも心温まるものだったかと感じる場面も多く、何度も温かい気持ちになり、涙が出そうになることがあった。
瀬利覚で得た経験は、とても貴重なものになった。文化的背景について、コミュニケーションから沢山の情報を得ることができたが、授業内容に結び付けてのアセスメントができていない。再度振り返りながら意味づけしていきたい。
決められた時間の中で多くの情報を整理し、まとめ、発表していくことは難しかったが、実際の現場も短い入院期間の中で同様にアセスメントしていく事が必要であり、時間を有効に活用できることが望まれる。
まとめあげていく能力も今後身に付けられるようにしたい。
私に様々な気付きを与えて下さり、感謝の気持ちで一杯である。

20161020 02

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