医学・歯学・看護学で連携した漢方医学教育カリキュラムの開発
アンケートご協力のお願い
漢方医学に対する社会のニーズが年々高まっております。日本における医学教育は、日本文部科学省の医学教育モデル・コア・カリキュラムにおける基本的診療知識の薬物治療の基本原理に組み込まれて以降、全国の医学部80大学すべての医学教育カリキュラムに組み込まれております。
平成28年度に改訂された医学教育モデル・コア・カリキュラムでは、「漢方医学の特徴や、主な和漢薬(漢方薬)の適応、薬理作用を概説できる。」と改訂されました。さらに、平成28年度改訂版歯学教育モデル・コア・カリキュラムにおいても「和漢薬を含む」と記載され、平成29年には看護学教育モデル・コア・カリキュラムにおいても「和漢薬(漢方薬)」について記載されることとなりました。このような背景から、医学部だけでなく、歯学部、看護学においても和漢薬(漢方薬)についての漢方医学教育カリキュラムの構築が求められております。
そこで、本研究は連携したカリキュラムの実現可能性及び問題点について明確にすることを目的とし、全国の医学科、歯学科、保健学科へアンケート調査を実施することで、現状、学習ニーズ、授業時間数、指導者数、連携体制等について調査を行います。
漢方講義ご担当の各教員の皆様、漢方教育の発展の為、ご多用とは存じますが、下記アンケートにご協力くださいます様、何卒よろしくお願い申し上げます。
※アンケートご回答はこちらからお願いいたします。
研究の目的及び意義
現在、全国の医学科、保健学科、歯学科は、それぞれのモデル・コア・カリキュラムに基づき教育を行っており、連携をとるのが困難な現状が想定されます。
しかし、漢方教育を実施できる指導者は少ないことが現状であり、連携したカリキュラムを構築しなければ、指導者への負担が更に大きくなることが予想されます。
本研究では、全国の医学科、歯学科、保健学科へ現状、学習ニーズ、授業時間数、指導者数、連携体制等のアンケート調査を実施することにより、調査連携したカリキュラムの実現可能性及び問題点について明確にします。少ない指導者でも効果的な指導ができ、さらに他教育施設でも実践可能なカリキュラムを開発することで、漢方医学のカリキュラムの開発及び改善に寄与すると考えられます。
対象
日本国内の全国の医学科(80 校)、歯学科(29 校)、保健学科(277 校)漢方講義担当教官または教育担当事務
その他
【研究機関】
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 国際島嶼医療学講座 地域医療学分野
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 漢方薬理学講座
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 心身内科学分野
【研究責任者】
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 国際島嶼医療学講座 地域医療学分野 講師 網谷真理恵
【研究科長の許可】
本研究は、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科長の許可を得て実施いたします。
【研究期間】
倫理審査承認日-2021年3月31日(アンケート回収期間:配布日-2020年3月31日)
【個人情報の取り扱いについて】
本アンケートで得られた情報に関しては、研究活動を行う際にも、個人を特定し得る情報を削除し、統計的に処理した上で、本アンケートのデータを使用いたします。研究で使用する情報は、鍵のかかる保管庫で管理し、研究終了後に破棄いたします。また研究成果を学会や学術雑誌などで発表することがありますが、その際、大学名を特定できる情報は使用いたしません。
【研究への同意・撤回 】
本研究は、無記名のアンケート調査であり、アンケートへの回答をもって、研究に同意したものといたします。無記名のため、回答後は研究への参加を撤回することができませんのでご了承ください。
【研究の資金源等、関係機関との関係について】
本研究は一般財団法人 日本漢方医学教育振興財団の漢方医学教育研究助成金で実施いたします。この研究に参加いただくことで、特別な費用負担はございません。
【利益相反に関する状況】
本研究は、上記に記載する資金のみで実施いたします。特定の企業との関わりはないため本研究において開示すべき利益相反はありません。
※詳細な情報公開文書はこちら(PDF)