研究室の近況
当教室では上村裕一第3代教授の「安全な麻酔」という信念のもと、各教室員が自由にのびのびと研究に取り組むことができる環境が整っており、松永明現教授の下でも同じ環境が維持されています。研究は、大学病院の使命である「教育・臨床・研究」という3本柱の一つです。当教室開講50周年記念式典(2019年)で吉村望第2代教授がお話しされた「どんなに忙しくても教育に手を抜いてはいけない,診療の面で他科の信頼を失わないこと,そして片時でも研究の灯を消してはならない」という吉武潤一初代教授のお言葉を守っています。
当教室では臨床研究・基礎研究ともに力を入れています。臨床研究では単施設ランダム化試験や観察研究を行っています。大学内で疫学・予防医学教室や放射線診断治療学教室、整形外科学教室のご協力をいただき、臨床研究の質を高めています。複数名のスタッフが科研費を取得し、基礎研究を行っています。また大学院生は統合分子生理学教室や生化学・分子生物学教室で麻酔・ペインクリニックに関連した基礎研究をご指導いただいています。また海外留学も可能で、近年ではJohns Hopkins大学や Columbia大学やMiami大学(いずれも米国)に留学実績があります。