1 「シャドウイング」について
3-4年（6-7期）に実施する実習科目で、保育所、検診、救急車両同乗実習などこれまでEME（早期体験実習）として実施してきた。実習の内容を充実させ、さらに地域医療施設での見学実習（診療所、病院）を取り入れる。
2 パイロット実習の目的
平成24年度に3年生に導入する「シャドウイング」の実施上の問題に事前に対処し、効果的で適切な科目の導入を行うために、パイロット実習を実施した。
3 パイロット実習の実施状況
1） タイムテーブル
平成22年6-7月 受け入れ医療機関の決定
平成22年5-8月 学生募集、学生との面談
平成22年8月 講習会（指導医、実習学生）
平成22年9月〜平成23年2月 臨床実習実施
平成23年2月22日 学生との懇談会
2） 実習協力者、参加者
・実習医療機関名：山口アーバンクリニック、ふるたクリニック、松本醫院、なかのクリニック
・実習学生：7人（4年生 4人、3年生 3人）
3） 実習中および終了時の報告
指導医：各実習の終了ごとに実習報告書
学生：開始時の実習計画及び学習目標、実習記録、評価をそれぞれ報告書に記載
学生には随時面談し、中間での内容を指導医に書面で報告した。
4） 実習回数、内容
週末を中心に、月1-2回程度実習を行った。1回の実習で2.5〜4時間、計1回〜9回施行。
診療参加型実習ではなく見学実習であり、指導医の監督のもと限定的に病歴聴取や診療、検査見学等を行った。
4 学生成果について
参加した学生は熱心に取り組み、医学生として診療現場で指導医の診療を近くで見学することにより、大学での授業と自習に積極的に取り組む姿勢が見られた。診療現場の実践的能力が具体的に理解できたため、「前向きの思考」（臨床推論など）が重要であるとの感想が得られた。4年生からは「医療面接診断学実習」で目標とする実技のレベルが理解でき、主義修得の必要性を認識したため他の学生とは違う学習ができたという感想もあった。
