平成23年11月21日と25日に「地域医療を担うプロフェッショナリズム教育」指導医・指導者講習会が行われました。
ロールモデルに学ぶ
本プログラムは医学科及び保健学科の学生教育担当の指導医および指導者を対象としています。21日には学内より指導医および指導者6名、また25日には学内の指導医および指導者が5名、学外の指導者が2名参加しました。田川先生の講義及び全体討議がありました。
今回は医療現場での学習における指導者の役割について学びました。医療職としての振る舞いや考え方を修得するには講義よりも患者や周囲の医師等との現場での話のやり取りが重要です。基本的知識及び技能の修得だけでなく、医療専門家として適切な医療の実践が求められます。社会における新人教育では、徒弟制度において正統的周辺参加(ある集団に属して周辺から少しずつ修得すること)により教育が行われてきました。しかし系統的・効率的な教育システムにより、医学生が独力で学習可能となります。具体的には、Modelling、Coaching、Scaffolding、Articulation、Reflection、Explorationの過程です。先輩や同僚は、医療知識及び技術だけでなく将来のキャリアアップや家庭生活の面でもロールモデルになりうる存在です。医学生はポートフォリオ等を用いて、経験したことを価値観に基づいて認識し、新たな行動を始めます。医学生が医療現場に参加することにより教育者が「教える」ことを意識しなくても重要な経験ができて学習効果が上がること、またロールモデルとして医学生へ、きちんと重要な事項を伝えることを意識することが大事であることを学びました。全体討議では、シャドウイング実習等で実際に診療現場に参加させて学ばせることが重要であるといった意見が出されました。
11月21日(月) 11月25日(金)