本年度の「チーム医療2」は保健学科の「チーム医療論III」の合同授業として実施し、医学科4年生109名、鹿児島県で実習している薬学実習生(5年)35名に加え、保健学科4年生116名(看護学専攻78名、理学療法学専攻18名、作業療法学専攻20名)が、多職種連携教育として共に学びました。新型コロナウイルス感染症対策として、manaba、Zoomを用いたオンラインで全5日間の授業を行いました。
本年度は大腸癌患者の課題を18グループ・急性心原性脳梗塞患者の課題を19グループ、計37グループにて患者及び家族を尊重した診療方針の討議を行いました。 「学生と大学病院専門職による模擬カンファレンス」に向け、専門性を生かした患者中心の医療を理解するために、専門職のコンサルテーションや各学科に分かれて質疑を行いました。
異なる学科の学生が初対面でオンライン討議を行ったため、初めは慣れない状況ではありましたが、事例に対するグループワークすることで、患者の意思を尊重した「チーム医療」を実践するために互いの専門性を理解、尊重すること、そして自身の職種の存在意義を感じるきっかけになっております。
この授業には医学科、保健学科教員だけではなく、大学病院看護部、薬剤部、医学ソーシャルワーカーの皆様、歯学部の皆様のご協力をいただきました。お礼申し上げます。参加した学生が今回の経験を活かして患者中心の医療のためのチーム医療を推進することを期待しております。