本年度の「チーム医療2」は保健学科の「チーム医療論III」の合同授業として実施し、医学科4年生113名、保健学科4年生123名(看護学専攻83名、理学療法学専攻21名、作業療法学専攻19名)が鹿児島県で実習している薬学実習生(5年)36名と共に学びました。
グループ活動では、大腸癌患者・急性心原性脳梗塞患者2つの課題を15グループずつ、計30グループにて患者及び家族を尊重した診療方針の討議、発表を行いました。グループ討議の際は、専門職へのコンサルテーションブースを設け、学生が自由に質問できる環境を整え、学生の自主性や初対面の学生同士が協力することも学習課題としておりました。
例年、「患者・家族とのコミュニケーションのロールプレイ」、「学生と大学病院専門職による模擬カンファレンス」を実施しますが、今回はより専門性を高めるために、各学科に分かれてカンファレンス、患者(模擬患者)からの情報収集の時間を追加しました。
異なる学科の学生が集まり、グループワークすることで、他の職種の理解を深め、「チーム医療」として互いの職種を尊重すること、そして自身の職種の存在意義を感じるきっかけになっております。
また、「患者・家族へ伝えること」の難しさ、「学生と大学病院専門職による模擬カンファレンス」での実際のチーム医療の在り方など、様々なことを学んでおります。
この授業には医学科、保健学科教員だけではなく、大学病院看護部、薬剤部、医学ソーシャルワーカーの皆様、歯学部、模擬患者の皆様のご協力をいただきました。お礼申し上げます。参加した学生が今回の経験を活かして患者中心の医療のためのチーム医療を推進することを期待しております。