本年度の「チーム医療2」は5回のうち2回を保健学科の「チーム医療論III」の合同授業として実施し、医学科4年生116名、鹿児島県で実習している薬学実習生(5年)78名に加え、保健学科4年生(看護学専攻82名、理学療法専攻19名、作業量専攻22名)が共に学びました。
課題は大腸癌と急性心原性脳梗塞患者の発症直後から慢性期、終末期までの患者及び家族を尊重した診療の検討です。学生は20グループに分かれて方針を討議し、患者、家族とのコミュニケーションのロールプレイ、専門職へのコンサルテーション、学生と大学病院専門職による模擬カンファレンス、グループ発表を行いました。グループ学習では初対面の学生同士が協力することも学習課題でした。
授業中は熱心な討議が見られ、各自の専門性を自覚し、異なる専門性を理解して尊重する機会となりました。模擬カンファレンス、グループ発表では素晴らしい学生の発言が見られました。
この授業には医学科、保健学科教員だけではなく、大学病院看護部、薬剤部、医学ソーシャルワーカーの皆様、歯学部、模擬患者の皆様のご協力をいただきました。お礼申し上げます。参加した学生が今回の経験を活かして患者中心の医療のためのチーム医療を推進することを期待しております。