「チーム医療2」は、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーなど、医療専門職のチームで患者さんの治療にあたることを学ぶ授業です。医学科4年生123名が鹿児島大学に実習に来ていた他大学の薬学部5年生63名とともに協力し合いながらチーム医療について学びました。
授業では、直腸がんの女性と脳梗塞の男性の治療を受け持つ16のチームに分かれ、様々な方面から患者さんのためのより良い治療方針を模索し、話し合いました。
「直腸がん」の症例では、高校生と小学生の子どもをもつ40代の患者とその姉を模擬患者さんに演じていただきました。代表の学生が行った病状を患者さんに説明するロールプレイでは、患者さんの心情を察しながら、わかりやすい言葉を選び説明しようとする姿勢が見られました。
また、「脳梗塞」の症例では、患者の家族役の模擬患者さんに向けてのみ説明を行いがちでしたが、患者さんご本人と目を合わせ、丁寧に説明する大切さを学びました。
学生が行うロールプレイ、模擬カンファレンスでは、看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師、歯科医師、専門医の先生にサポートしていただきました。また、グループで討議を行っている間には情報提供ブースを設け、先生方に学生の質問に答えていただきました。
今回の授業を通して、患者さんの抱える問題を解決するために効果的な医療専門職の連携を考えること、またチーム医療の一員として役割を果たし、同僚に配慮した行動をとって成果をあげることなど、学生は多くのことを学びました。
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<患者さんの病室という設定で> <専門医とのディスカッション(大腸がん症例)>
<認定看護師へのコンサルテーション> <専門医とのディスカッション(脳梗塞症例)>
<グループ討議内容の発表> <ロールプレイ(脳梗塞症例)>