「チーム医療2」(平成26年10月28日〜11月13日)

4年生の「チーム医療2」 は、医師のみでなく、歯科医、薬剤師、看護師、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーなど、医療専門職のチームで患者さんの治療にあたることを学ぶ授業です。今回、薬剤部、検査部、看護部、専門医の先生方にご協力いただき、鹿児島大学に実習に来ていた他大学の薬学生とともに協力し合いながらチーム医療について学びました。

授業では、16のグループに分かれ、それぞれ直腸がんの女性、また脳梗塞の男性の治療を受け持つチームとして、様々な方面から患者さんのためのより良い治療方針を模索し、話し合いました。

「直腸がん」の症例では、高校生と小学生の子供をもつ40代の患者さんとその姉を模擬患者さんに演じていただき、検査結果をもとに治療方針を決めていくだけではなく、患者さんの心情を察し、ご家族のご意向をふまえてどのように治療を進めていくかを考えました。

また、「脳梗塞」の症例では、一家の大黒柱としての患者さんの立場を考え、患者の妻役の模擬患者さんにリハビリの説明を行うとともにソーシャルワーカーを交えて利用可能な社会保障なども説明し、今後の方針を立てるといった配慮をしました。

いずれも授業中に疑問に思ったことを質問できるよう、薬剤師、看護師、歯科医、専門医などの情報提供ブースを設け、先生方に学生の質問に答えていただきました。また、学生が主治医となり、専門職の方々とともに治療について話し合う模擬カンファレンス、患者さんとその家族に病状と今後の治療方針を説明するロールプレイを行いました。

学生のふりかえりには、他職種の専門の方々が、患者さんの治療にあたる上で頼れるパートナーであること、また一方で、そのチームを先導していく主治医としての医師の責任を痛感したなどの感想が見られました。

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チーム医療2 改N1 チーム医療2  改N5

       <情報提供ブース>             <情報提供ブース>

チーム医療2 改N2 チーム医療2  改N3

      <模擬カンファレンス>     <専門医の先生によるグループ討議の内容検証>

チーム医療2 改N4 チーム医療2  改N6

   <患者さんからの情報収集ブース>        <患者さんへの説明>