南日本新聞の取材を受けました!

島嶼・地域ナース育成センター
2016年アドバンスコース 2期生  古城順子

私は薩摩川内市のオフィス藤田有限会社の取締役兼看護師です。
2016年から島嶼・地域ナース育成センターのアドバンスコースで代表取締役の夫とともに学びを深めています。

介護保険事業所のグループホーム燦々(さんさん)では、平成15年の事業開始当初から看取りケアを行っていました。この10年で20名以上の方を見送ってきました。
その中にはご家族と一緒に本当に心温まるかかわりができた方も、逆に後悔だらけで思い出せば申し訳ない気持ちになる方とのかかわりもあります。

グループホームに入居される方は全員認知症を患っておられます。
知り合ってからその方が生きてきた人生を一つひとつ知っていきます。
すると本当に大切な愛おしい存在に感じます。それは看護師であっても介護職員であっても同じです。
そしていつお別れが来ても後悔しないような日々をともに過ごせるプランを立てます。
もちろん思う通りにはできないこともあります。
でも大切に愛おしい存在ですと伝えられるような日々が、私たちに力を与えてくれます。それがまたご利用者やご家族にも通じます。

看取りケアはその延長線上にあります。日常のその先にお別れがあります。
でもそれは肉体的なお別れであって、その方はいつも私たちを見守り励ましてくださっていると感じます。
一人ひとりみんな亡くなり方は違います。だから何人看取っても、その方の看取りケアは初めてです。
一人の方が亡くなっていくそのプロセスで、ご本人やご家族と一緒に心を揺らし一生懸命考えて、疲れ果てることもあります。
でもそれ以上の贈り物をいただきます。一生残る温かい気持ちや学びです。

今回の取材は、語ってくださったご家族とともに、亡くなったお母様を心で感じ、その方から学んだことを思い返す時間でした。

コミュニティ祭りでの認知症の劇コミュニティ祭りでの展示ボランティアの方が犬を連れてきてくれた場面日常の様子日常の様子看取り前の自宅への帰宅風景

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