J-MICC研究2015in沖永良部

平成27年7月8日〜12日に、沖永良部の和泊町と知名町の各地区を回り、病気に関する聞き取り調査(罹患調査)と、CAVIによる血管年齢の測定(動脈硬化測定)を行いました。今回の対象者は1,150人で383人の住民の方々が参加して下さいました。

今回は、大学スタッフ2人、大学院生3人(うち留学生1人)に加え、医学科の学生5人も加わり、総勢10人で、5人ずつ2チームに分かれ、それぞれ和泊町と知名町に分かれて調査を行いました。途中、台風の中、奄美大島と徳之島に勤務経験のある大学院生1人も大阪大学から参加してくれました。

沖永良部では、最初に調査を行って10年目になります。そのため、10年前と5年前の結果も併せて現場で一人一人に口頭による説明つきで結果が渡せるように工夫し、大変喜ばれました。

この時期、恒例ともいえる台風接近により、暴風雨の日もありました。心配して、会場の公民館を管理している区長さんに連絡したところ、「停電してないから大丈夫ですよ」という心強い一言で調査を行うことにしました。足下が悪い中、近くだからと、暴風雨の中、住民の方が足を運んで下さり、非常に嬉しくありがたかったです。

その他にも、多くの区長さん方も、暑くないようにと早めに公民館を開け、調査しやすい環境を整えて下さったり、地域放送で何度も住民への声かけをして下さったりと多くのご協力を頂いたおかげで、無事調査を終了することができました。感謝感謝です。住民の方とも、直接お会いしお話を伺うことで、単なる調査データだけでは得られない多くのことを知り、学ぶことができました。



調査の合間には、台風が近づく前に、到着早々に海水浴を楽しんだり、風雨が強まってきたらタラソおきのえらぶで海洋療法の体験をし、最後の夜は、この時期ならではのパッションフルーツに黒糖焼酎を入れてのナチュラルカクテルで乾杯し、沖永良部の食・飲を満喫して調査の無事終了を祝いました。

この調査は平成36年度まで続きます。これからも継続してあまみの生活習慣病予防に貢献出来るよう努めていきたいと思います。


平成27年7月

国際島嶼医療学講座 教授 嶽崎俊郎

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