はじめに
2015年、今年も夏休み期間に行う鹿児島県での離島実習「第8回 夏季全国医学生離島実習」を行います。
2008年には16名、2009年には15名、2010年には11名、2011年には15名、2012年には13名、2013年には15名、2014年には7名の北海道から鹿児島までの医学生の参加を頂き好評を得ております。
今年は、、奄美大島、徳之島、沖永良部島で離島実習を行う予定です。
離島地域(島嶼地域)は、制約された環境ではありますが、プライマリ・ケア、家庭医療だけでなく、先進的な医療を模索しながら行っており医療の原点ともいえる、人と人との繋がりを意識できるモデルとなる地域です。離島医療は島という特性のため、医療ニーズの受け手が明確であり地域医療を学ぶために良い場所だと考えています。そのため、実習内容としては、住民との交流、行政との関わりを通じて地域医療の姿を学んでもらいます。
また、実際に地域医療を担っている先生の診療の医学的な実習・見学も行ってもらいます。そこで働く医師は、これからの医療を支える医学生のロールモデルのひとつとして、大きなインパクトを与えてくれることと思います。折角、奄美の島々に来られるのですから、島の魅力も楽しんいってもらえたらと観光も実習期間中に加えております。
地域医療(離島医療)は、それぞれの島で異なります。期間としては約1週間ですが、それぞれの学習体験を最後の報告会で共有することで、更に学習効果が高まります。本実習は、離島医療に興味のある医学生への入門編の実習だと考えており、医学生の4〜6年生を対象にしています。これまでの参加者は、学年を超えて実習後も交流が続いているようです。
応募多数の場合は抽選となりますことを了解の上、応募してください。また、2009年、2011年、2014年は、台風の接近により、最終日に参加者全員が集まり、それぞれの体験を報告する報告会が開催できませんでした。このような夏ならではのハプニングも予想されますので、日程・予定通りに行かないことも、重ねてご了承いただきたいと思います。今年の夏も有意義なものにするために、是非参加し、楽しい出会いと仲間を作ってください。
2015年4月吉日
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鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
離島へき地医療人育成センター
嶽崎俊郎、大脇哲洋
根路銘安仁、網谷真理恵、指宿りえ
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実習目標
離島医療の現場を体験し、地域医療のロールモデルの1つとして、離島医療体制と現場における医師の役割を学習する。 |
1:離島医療現場における診療体制を述べることができる |
2:離島医療現場におけるプライマリ・ケアを述べることができる |
3:離島医療現場における保健・福祉活動を述べることができる |
4:離島医療現場における全人的医療を述べることができる |
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対象
全国の医学部4・5・6年生を対象とする。他の学年でも考慮を行う。希望者は、ホームページからの申し込みを行う。
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実習地
(AdobeR ReaderRのダウンロードはこちら)
奄美大島、徳之島、沖永良部島で行います。
ポスターはこちら(PDF)
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昨年の実習の様子はこちらから→H26年度夏季全国医学生離島実習報告書(PDF)
一昨年の実習の様子はこちらから→H25年度夏季全国医学生離島実習報告書(PDF)
【奄美大島コース】
●瀬戸内町へき地診療所
●ファミリークリニックネリヤ
●奄美市住用国民健康保健診療所など
奄美大島コースに昨年参加した方の声
クリックする拡大してご覧いただけます。
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奄美大島は人口約4万6千人の奄美市を持ち、中心部は離島へき地とは思われない、繁華街もあるところです。
奄美市から車で一時間ほど行く瀬戸内町に瀬戸内町へき地診療所はあります。診療所での外来診療と全国でも珍しい巡回バスによる巡回診療を行なっています。
ファミリークリニックネリヤは、奄美市名瀬にあり、「プライマリケア・神経内科・在宅ケア」を中心とした離島で在宅ホスピスを推進しています。外来は、海を渡って受診される神経難病や片頭痛の方々などが主です。
住用国民健康保険診療所は奄美市住用町にあり、人口約1500名弱の町で唯一の医療機関です。楽しく継続できる医療をしていきたいと電子カルテを活用しています。 |
【徳之島コース】
●宮上病院など
徳之島コースに昨年参加した方の声
クリックすると拡大してご覧いただけます。
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徳之島は奄美大島に次いで奄美諸島で2番目に大きな島です。Dr.コトーのような何もないなかで頑張っている離島医療のイメージとは少し異なります。
鹿児島市からも、那覇市からも離れ、独特の医療の形体が作られています。
宮上病院は、明るくリラックスした雰囲気で受診できると高齢者のみなさまにも評判の病院です。 |
【沖永良部島コース】
●朝戸医院
●大蔵医院など
沖永良部島コースに一昨年参加した方の声
クリックすると拡大してご覧いただけます。
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沖永良部島は、周辺が珊瑚礁となっており、日本有数の鍾乳洞でも有名な島です。
朝戸医院は診療範囲が広く、ITを活用したシステムは離島医療のイメージからかけ離れたものであると思います。
大蔵医院は親子2代で診療しており、何でも診療している家庭医として診療のスタイル・やり方を見ることができます。 |
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費用
【奄美大島コース】約32,000円(船代+宿泊費等 ※食事代別)
【徳之島コース】約37,000円(船代+宿泊費等 ※食事代別)
【沖永良部島コース】約42,000円(船代+宿泊費等 ※食事代別)
※費用は目安です。変更がある場合もあります。
※JR鹿児島中央駅までは、各自旅程を組んでください。詳細については、参加が決定してからお知らせいたします。
※台風等で奄美大島で集合しての報告会ができない場合、現地解散の可能性もあります。
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実習の流れ
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※集合場所・・・ホテルタイセイアネックス2号館Aホール (鹿児島市中央町4-32(JR鹿児島中央駅から徒歩3分))
…クリックすると地図が表示されます。
◆実習の詳細はこちら(PDF)(※詳細は変更する可能性があります)
※鹿児島市に集合して手続きや実習説明等を行い、残りの時間はコースごとのメンバーで船中で必要なもの(食料など)を買い出しに行きます。
各島までは、普段離島の住民が利用している船で移動します。実習中は離島へき地医療人育成センターの教員が引率します(常時同行しない場合もあります)。解散は奄美大島で8/8(土)朝8:00となっております(その後の移動が各自行いやすいようにしております)ので解散後は各自自由に行動されてください。
※実習の流れは変更になる可能性があります。
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